ここ数年、映画会社の創立何周年記念が目白押しだ。
一昨年松竹が映画進出90周年、東映が昨年創立60周年、そして今年日活が創立100周年、東宝が創立80周年を迎えた。
また、今年は「大映」の前身会社である「大日本映画製作株式会社」が設立され70周年に当たる。同社は永田雅一氏が発起人となり初代社長に作家で文藝春秋代表でもあった菊池寛氏を据え1942年に設立された映画会社である。
同社は、その後倒産、徳間(康快氏が代表取締役社長として経営再建)大映となり、さらに角川書店へ営業権が譲渡され、株式会社角川大映映画が設立され10年が経過した。
角川書店では、この70周年を記念して、各セクションにおいて次のような事業を展開している。
☆スタジオ事業局=昨年、東京・調布の角川大映撮影所に国内最大級の311坪のGスタジオの建設とポスプロ機能を備えたポスプロ棟を総工費30億円を投入して建設した
☆映像営業局=日本映画史上に輝く名作シリーズを一挙にDVDリリース
▽6月=座頭市シリーズ全18作品/陸軍中野学校シリーズ全5作品
▽7月=眠狂四郎シリーズ全12作品/兵隊やくざシリーズ全8作品
▽10月=文芸作品シリーズ全14作品:日本を代表する作家、山崎豊子、石川達三、三浦綾子らの小説の映画「雨月物語」「山椒大夫」「白い巨塔」「氷点」「金環蝕」等々
▽11月=巨匠と名優シリーズ全13作品:市川雷蔵×市川崑「炎上」「破戒」「ぼんち」/若尾文子×増村保造「赤い天使」/京マチ子×溝口健二「赤線地帯」等々
☆映像営業局=前記DVDリリースと連動し、11月~12月にかけて前記各作シリーズを角川シネマ有楽町で特集上映
☆映像事業局=DVDリリースと連動し、ネット(ニコニコ動画等)を使っての配信事業
☆映像企画局=大映のキャラクターを使った映画の製作を企画
(代表取締役社長:指田 洋)