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TBSの逆襲が始まる

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TBSの逆襲が始まる

2011年02月17日

 TBSテレビの逆襲が始まろうとしている――。視聴率争いに苦戦するTBSは今年開局60周年。業績改善とともに視聴率アップが大命題の “勝負の年” 。社内に檄も飛ぶ。これまで虎視眈々と準備してきたものが新年度(11年4月~)いよいよ日の目を見る。

 その主なラインナップをみれば、4月期はあの大人気ドラマ、日曜劇場「JIN‐仁‐」の完結篇がスタート。前作最終回25・3%(瞬間最高29・8%)は09年度連続ドラマの最高記録、1年以上たった今もそれを超えるドラマは出現していない。国内外の各賞32冠(10年12月時)の栄誉に輝き、人気と質を備えた感動ドラマの続編で好ダッシュを目論む。10月には木村拓哉主演、日曜劇場「南極大陸~神の領域に挑んだ男と犬の物語~(仮)」。大ヒット感動大作映画「南極物語」の、云わばテレビ版。この2月から撮影、半年以上にわたり制作する意欲作で “民放の大河ドラマ” とも表現するほどの力の入れようだ。いずれも「ROOKIES」の企画プロデューサー石丸彰彦氏が手掛けて注目。さらに夏には「世界陸上韓国テグ大会」(8月27日~9月4日)がある。スポーツの大イベントは浮上のきっかけとなる大チャンス。時差もなく、日本人選手も活躍の感動ドラマが届けられる。

 これまで辛酸を舐めてきたが、そんな中ここにきて嬉しい成果が見られた。1月31日(月)~2月13日(日)の2週間、「みのもんたの朝ズバッ!」「はなまるマーケット」「ひるおび!」、この3つの情報番組を中心に展開した「ココロ元気week」が好評を博した。視聴者と番組との絆を大切にしたハート・プロジェクトの一環で精力的に取り組み、いずれの番組も視聴率が上昇し、G帯、P帯、全日の3部門とも上昇した。結果を示したことで今春への助走をつけた。

 ただ、その期間中TBSだけでなく各局概ね上昇している。他局も盤石な戦略を策して新年度に備えている。切り崩すは容易ではない。「今年のTBSテレビは違う」、そんな風に云われるようになるか。まもなく4月改編が出揃う。

 

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