先週末のニュース
2010年10月14日
情報の操作・統制は怖い。戦時下、日本もドイツ・ナチスもマスコミや映画を利用した。国民を洗脳する独裁は世界の和を乱しその行く末は悲惨な結果を生んできたはずだ。
8日発表された中国の民主活動家で服役中の劉暁波氏のノーベル平和賞受賞を伝える海外メディアやNHKの放送が中国内で中断された。大手インターネットで劉氏の検索が出来なくなったとも報じられている。詳細は不明ながら、中国ではそう珍しくない。
21年前の天安門事件にも参加している劉氏は、中国共産党の独裁的政権を非難し民主化を求めた活動が問われ、幾度か拘束、昨年逮捕、今年懲役11年の判決が確定している。罪人である劉氏への授賞に反発する中国は、検閲厳しい国。先にはグーグル撤退騒動もあった。だが、ブツリと切れる画面。コンセントを引っこ抜くかのような、あからさまな態に溜息が出る。沿わぬ情報を遮断して自国を正当化、やりたい放題に振る舞う、そのまた隣国は海外の批判を浴びている。
自国を守るためか、権力維持か。独裁が潜むゆえに情報統制のこわさを思う。いきなり消える画面に国民は何を見ているのだろうか。
もう一つ、国内で放送をめぐる出来事があった。同じく8日、NHK記者の情報漏えいが明らかになった。報道局スポーツ部の30代男性記者が、警察の捜査が入ることを日本相撲協会の関係者にメールで知らせていた。それを悪事と知りながら、知り得た情報の扱い方を誤った。なんとも言えぬ思いの週末だった。
ところで、新BS放送の追加認定が13日決まった。今回情報が漏れることなくギリギリまで見えず申請者もヤキモキした。結果は5者7チャンネル。下馬評とは少し違った結果に関係者も驚いている様子。ディズニー系とJスポーツがそれぞれ満額2チャンネル当確。Jスポーツは前回認定と合わせ4チャンネルとなる。映画系は既にWOWOW、スター・チャンネルがあるが、日本映画専門チャンネルと洋画★シネフィル・イマジカの映画2チャンネルが決まり、さらに拡充されることになる。そして、釣りビジョン。認定者様おめでとうございます。
(戎 正治)