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レポート:TOKYO FMら福岡ユビキタス特区実験視察

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レポート:TOKYO FMら福岡ユビキタス特区実験視察

2010年04月05日
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マルチメディア放送先進サービスに高い関心
 予想上回る参加70名、福岡市長も大きな期待
 IPDC体験、バスサイネージ、送信所見学など


 
 エフエム東京(TOKYO FM)を中心とする「マルチメディア放送ビジネスフォーラム」は3月18日~19日の2日間にかけ、総務省に指定された福岡ユビキタス特区で展開しているISDB-Tsb方式による3セグメントマルチメディア放送実験の視察を行った。
 中村伊知哉慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授を視察団の“団長”に迎え、主催者の予想を上回る約70名が参加。実験に大きく協力している福岡市・吉田宏市長への表敬訪問を皮切りに、市のユビキタス特区への取り組み説明、地下鉄駅でのIPDC(放送波によるIPパケット送信)体験、放送波によるデジタルサイネージ搭載バスの乗車、福岡タワー送信所見学、乗客へのサイネージ貸与を予定している釜山往復高速船見学と、視察内容は多岐にわたり、関心の高まった参加者からは活発に質問が寄せられた。
 今回の「エンタメ・トピックス」では、この視察の模様を写真を交えてお伝えする。

以下の写真はクリックして拡大します



■吉田宏・福岡市長表敬訪問

 中村教授が、この特区など福岡市の先行的な取り組みがきっかけとなり、全国で新たな実験が続々と開始されていることに加え、政府でも通信・放送融合法制や周波数ホワイトスペースが議論されるようになったと説明。市長(写真中央)は「全国から注目されるのは嬉しい。技術が進化して将来どうなるのか想像がつかないが、良い方向に行っている感じはしている」と感触を語った。また市長は「地域住民が情報通信の進化を取り入れる動きが出てきている」と話し、地域コミュニティでの新たな放送利用にも興味を示した。




■福岡市のユビキタス特区への取り組み

 まずは中村教授が挨拶。「70人も参加するという盛り上がりは予想以上。(特区のような)規制緩和を行うとニーズがあることがはっきりした。こうした民間の動きを見て、新たな政権で融合法制を出し、ホワイトスペースもできた。福岡の特区は全国を動かしただけで成功と取れるが、本サービスとして成功する姿も見せてもらいたい」


●福岡市総務企画局 砂田八郎情報化・行政改革部長
 「福岡はアジアに近い、空港と都心部が近い、若者が多い、女性が多いといった色々な特性がある。それに加え、博多商人の気質が我々の資源であり、これを活かして新しいことにチャレンジしてきた」



●福岡市総務企画局 長尾友夫情報化・行政改革課長
 「行政の立場から言うと、災害時の課題解決としてマルチメディア放送に期待している。通信だと輻輳などの問題もあるので、やはり新たな放送に期待している」



●福岡市総務企画局 福山武情報化・行政改革係長
 2月12日~14日に実施した、デジタルサイネージによる公共情報配信の効果測定調査結果を紹介。福岡市近郊に設置されている通信網による「まちなかサイネージ」(約500台、980サンプル)と、マルチメディア放送による西鉄バス車内向けのサイネージ(3車両、1046サンプル)を対象に行ったところ、8割以上がこの取り組みに肯定的な評価を示した。特にこれまで公共情報の広報が難しかった10代が平均より高い割合で肯定的な評価をしており、「今後大いに活用できる」(福山係長)と期待。



■地下鉄天神駅でのIPDC体験

 中心街にある天神駅構内にマルチメディア放送の再送信装置を設置。IPDCで送信された映像(雑誌「STORY」コラボ番組)、新聞(西日本新聞提供)、ゲームといったコンテンツを受信ルーターがダウンロードして蓄積し、ここから携帯電話のほか、iPhoneやPSPなどの既存端末にWiFiで飛ばして視聴できるようにした。今回の視察のための特別なデモンストレーションとして実施したため、駅構内では視察団の人だかりに通行人も興味を示して質問する光景が見られた。

  ↓再送信装置        ↓ルーター          ↓図解イメージ
   

 ↓映像(雑誌「STORY」コラボ番組)↓新聞(西日本新聞提供) ↓ゲーム
    



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