☆宣伝@最前線:井原敦哉・角川エンタテインメント宣伝部長
2008年07月26日
アスミックA+角川エンタ「カンフー・パンダ」公開 アニメ作品としてやれる宣伝は全部出来たと自負
本篇を一番の武器に全国10万5千人に見せ込む
アスミックA+角川エンタ「カンフー・パンダ」公開
アニメ作品としてやれる宣伝は全部出来たと自負
本篇を一番の武器に全国10万5千人に見せ込む アスミック・エース+角川エンタテインメント配給のドリームワークス アニメーション最新作「カンフー・パンダ」が、7月26日(土)より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系で超拡大公開。角川エンタテインメント ドリームワークス劇場宣伝グループの
井原敦哉部長に話を聞いた。
―宣伝展開のポイントについて教えて下さい。 興収目標が70億円という物凄い数字なので、今の興行の現状からすると夢のような数字ですが、そんなことは関係なく狙っていこうと。ですから、メインターゲットのファミリーだけじゃなく、当然ながら20代~30代にも見に来てもらえるような作品に仕上げるのが大事でした。とは言え、アニメであり、ディズニーさんやスタジオジブリさんのようなブランドはないので、ハードルは正直高かったですね。そこで、いろんな施策は打ちました。今回のポイントは、今年のお正月から、春休み、ゴールデウィーク、そして公開直前と夏休みという4タームに分けて展開したのです。
一番腰を据えて劇場さんに無理を言ってやってもらったのが、本作の予告編をかけてもらうこと。通常メジャーさんがやっている以上に、もっと無理にかけてもらって、まず本作を認知してもらうことが一番大事でした。認知度と意欲度と、パーセンテージのバーを常に高く持ってやってきて、いま認知度は「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」とほぼ変わらない、81%まで行っています。
―かなりの手応えを得たのですか。 ですが、意欲度がなかなかついてこなかったんです。当初からアメリカのトレーラー、ポスターなどのパッと見のルックが日本人好みじゃなかったんですね。日本はキャラクター天国なので、その中で勝って行くにはもの凄く親近感もいるし、可愛いニュアンスがないと辛い。でも、正直パンダのポーの顔は可愛くないという意見が当初多かった。だから、ロサンゼルスで作ってきたのが今の日本用のビジュアルです。ただ、救いは主人公がパンダだったことでしょうね。
タームを分けて認知度をあげて、意欲度を拡げていくためにいろんなリサーチをやってきたのですが、知っているけど見に行こうというところにつながっていかなかったのです。そこで、本編を見せてリサーチをしたら、見る前に自分たちが思っていた「カンフー・パンダ」と全然違ったという結果が出ました。思ったよりもはるかに良かったという意見が7割以上にまでなったんです。そうなると、やはり本編を信じていこうということになって、今回は本編が一番の武器だとなりました。そこで、全国で10万5千人くらいきっちり見せ込んでいったのです。目標で10万人と言いますが、本当に10万人やるのは結構大変なこと。でも、それが今回きっちりやれているというところが一つ大きい。