DVDを発売する会社を取材していると、様々な映画のDVDを頂けるのが良いところ。当社が安月給でも何とか仕事を続けられるモチベーションになっています。「もらったDVDは必ず観る」という信念のもと、毎年たくさん映画を観ていると、「これはマークしてなかったな~」という、意外な良作に出会うこともしばしば。ということで、当ブログではそんな「ちょっとマイナーだけど観て良かった」という作品をたまに取り上げていこうかと思います。
第1回目は『荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~』です。NBCユニバーサルさんから4月8日に発売されたばかりの作品。
まあ、立派なメジャー映画なので「マイナー」というのもどうかと思いますが、劇場公開時はちょっと苦戦した作品です。ところが、ユニバーサルさんからDVDを頂いてビックリ。面白いじゃないですか!
原題が『A MILLION WAYS TO DIE IN THE WEST』。西部では100万通りの死に方がある…? 映画を観ればその意味が理解できますが、正直何のこっちゃですよね。主演のセス・マクファーレンも誰?という感じですし、なかなか売り出し方が難しい。『荒野はつらいよ』は、配給会社さんの苦心の邦題であることが窺えます。
ちょっとどんなジャンルなのか想像がつきにくいところですが、中身はすごくシンプルな「コメディ」です。主演セス・マクファーレンは監督も兼任しています。さすが『テッド』の監督だけあって、今回もなかなか下品。テッドはオブラートに包まれていた感もありますが、『荒野はつらいよ』はもっと直接的な表現が多くて笑えます。(ただし食事中に観るのは控えた方がいいかも)
西部劇映画に最もふさわしくないヘタレ男が、ある美女と出会って徐々に自信と銃の腕をつけ、最後に最凶のガンマンと対決する、というあらすじ。このヘタレぶりが面白く、バーで大ゲンカが始まると、巻き込まれないように友人と「ケンカしているフリ」をするくだらなさ。銃の練習をすれば、的にした空き瓶の目の前まで来て撃っても当たらない残念ぶりです。
しかしシャーリーズ・セロン扮する美女と出会い…すいません。その前にセロンの良さを語らせてください。今年40歳になるってのに美しい! 可愛らしいと思っていたアマンダ・セイフライドと並んでも、セロンの美人ぶりが際立ってしまいます。劇中も本当にイイ女役で、たぶん、この映画を観た男性の誰もがセロンに惚れてしまうと思います。
話は本線に戻り、セロンと出会った自信をつけ始めたセス・マクファーレン。銃の達人であるセロンに指導され、少しずつ的に弾が当たるようになります。ところが、セロンをめぐって悪~いガンマン(これが最近無敵オヤジ役ばかりのリーアム・ニーソン)が町に現われ、色々あって対決することに。さて結末やいかに。
劇中ではニヤっとしてしまう小ネタも満載。『○ック・トゥ・○・○ューチャー』の○クがチラッと出てきたり、『テッド』ヒロインのミラ・クニスだったり、『ジャンゴ』のあの人が出たり、『許されざる者』へのオマージュっぽい場面もあったり…。
あまりハードルを上げてもあれなので、ぜひ肩の力を抜いてご覧ください。まあ色々言いましたが、とにかくシャーリーズ・セロンの美しさを楽しむ映画です。
さて金曜日なので最後に競馬予想。今週は皐月賞です。リアルスティールが勝つと思っていますが、それじゃあ馬券的に旨みがありません。穴としてクラリティスカイを挙げます。今回の皐月賞は逃げ宣言をしているのがスピリッツミノルのみ。しかし同馬はダッシュ力に欠けます。スタート直後は「誰が行くの?」みたいな状態になるはず。クラリティは前走が中途半端な競馬で惨敗しました。今回も外枠に入りましたし、横山騎手なら勝負をかけると思います。スタートが決まればハナに立つのでは。セイウン「スカイ」で皐月を勝った横山騎手が、今回はクラリティ「スカイ」で魅せます。