そのクオリティの高さが日本でも浸透しつつあるインド映画から、また新作の公開が決定しました。タイトルは『インド・オブ・ザ・デッド』。そのまんまですが、ご想像の通りゾンビ映画です。以前、『ゴー・ゴア・ゴーン』という原題で映画祭でも上映されたので、インド映画をこまめにチェックしている人はすでにご存じでしょう。
配給元さんによれば、ゾンビコメディー映画はインド初なんだそうです。世界一映画の製作本数が多い国なのに意外ですね。公式ホームページに載っていますが、基本的に火葬するお国柄なので、あまりゾンビの概念がないのでしょうね。
ひと足早く、この作品を見せてもらいました。今日のブログの題名にもありますが、まさに「インド ミーツ ゾンビ」という初々しさを感じるゾンビ映画です。毎年何本もこの手のジャンルが公開されるハリウッドの場合、最近はいかに「ゾンビ+斬新な何か」を組み合わせることに主眼が置かれます。恋愛とゾンビを組み合わせた『ウォーム・ボディーズ』や、ロードムービーとゾンビを組み合わせた『ゾンビランド』などがそうでしょう。
それに比べ、『インド・オブ・ザ・デッド』は、突然ゾンビ化してしまった集団から主人公たちが逃げ惑うシンプルな内容です。しかし、インド的な情緒にあふれているためか、意外に新鮮なんです。
インド映画特有のまったり(ほのぼの)とした笑いが散りばめられ、インドにゾンビが現われたことに戸惑う主人公たちが、映画などで得た一般的なゾンビ知識を駆使して立ち向かいます。ゆっくり動いて、噛まれたらゾンビ化、頭を撃ち抜けば倒せる、といった普通のゾンビを踏襲しているにもかかわらず、「ゾンビにはこうしたらいいんだよね…?」的な感じで対応する主人公たちの姿がユニークで、ゾンビにスレてないキャラクターたちによる(むしろすごくスレてる?)、ゾンビ初心者のインドなりのアプローチを楽しめる映画です。
全編ばかばかしいコメディ要素満載ですが、ゾンビに噛まされた仲間との別れがホロリとさせる場面もあり、笑って泣けて楽しめるエンターテイメントです。公開は3月21日。もう少々お待ちください。
さて、金曜日なので最後の週末の競馬予想。今週はシルクロードSです。本命はカオスモス。すでに重賞でも好走実績のある馬ですが、前走は大敗で人気が下がります。しかし初ダートだったので評価を下げる必要はありません。むしろ久々の1200mに対応できるのかが肝ですが、良い方に出れば一発あるでしょう。