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公開延期から4年を経て、『唐山大地震』が公開へ (vol.240)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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公開延期から4年を経て、『唐山大地震』が公開へ (vol.240)

2014年12月15日

東日本大震災の影響で公開が延期になっていた映画『唐山大地震』が、4年の時を経てとうとう公開されることになりました。2015年3月14日より東劇ほかで全国ロードショーです。

もともとは2011年3月26日に公開予定でした。ところが、1ヵ月前の2月22日にニュージーランドのクライストチャーチで大地震が起き、配給元の松竹は公開の是非を検討しました。結局、募金活動を通じて被災者支援するなどし、公開は予定通り行う運びとなりました。

しかし、程なくして3月11日に大震災が発生。この時は多くの映画が公開延期・中止に追い込まれました。なかでも、地震を扱った『唐山大地震』はとても映画館で上映できる状況ではなく、松竹は震災翌日に延期を即決しました。

延期された作品がしばらくして公開、もしくはDVDで発売される中、『唐山大地震』の予定は全く聞こえてきません。1年後に松竹の大角常務に取材させてもらった時も、「何らかの形で映画ファンにご覧頂く」という話はあったものの、具体的な時期、公開形態については未定のままでした。

それだけに、4年経ち、いよいよ公開されるという一報には感慨深いものがありました。あえて3・11の近くに公開日を設定したことも、素晴らしい決断だと思います。

作品は、地震をいたずらに扱ったディザスターパニック映画ではありません。中国で実際に起きた大地震により引き裂かれてしまった家族が、32年を経て再会するという感動のドラマです。私も震災発生前に試写会で観ましたが、非常に良い映画です。むしろ、震災があったからこそ公開するべき映画だとさえ思っていました。

あの時発行していた前売券は、今回の公開時にも使えるそうです。待っていた方も、初めて知ったという方も、ぜひご覧ください。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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