3月24日から27日まで米国ラスベガスで開催された「CinemaCon 2014」に参加し、3本の新作映画を見た。とはいえ言葉(英語)はわからないので、詳細については言及できないが、いずれも楽しく拝見した。会場はホテル “シーザース・パレス” の1階にある3千人は収容する大劇場ザ・コロシアム・カジノで上映した。
最初に見たのは、ケビン・コスナー主演の『Draft Day』(監督アイヴァン・ライトマン/チャドウィック・ボーズマン、ジェニファー・ガードナー共演/ライオンズゲート)=アメリカンフットボール “NFL” の一チームでゼネラルマネージャーを務めるサニー・ウィーヴァー(ケビン・コスナー)が “Draft” でチームの再建を図る物語をラブストーリーを絡めて描いたエンターテインメント。Draftを巡る虚々実々の駆け引きや会話によるセリフにコメディー性が盛り込まれ、大観衆からは大受けだった。『フィールド・オブ・ドリームス』『ボディ・ガード』『JFK』等でピークを極め、ここ数年低迷していたケビン・コスナーの復活作として米国では注目されている。米国公開は4月11日。
次いでセス・ローゲン、ザック・エフロン、ローズバーン出演の『Neighbors(隣人)』(監督ニコラス・ストーラー/ユニバーサル・ピクチャーズ)=生まれたばかりの赤ちゃんの発育遅延に悩む若い夫婦が、男子寮の隣に住み、数々のトラブルに巻き込まれるコメディ。ユニバーサル・ピクチャーズは『テッド』の成功で味を占めたのだろうか、下ネタ満載で会場は大爆笑の連続だった。米国公開は5月9日。
最後はジョン・ハム主演の『Million Dollar Aram』(アラン・アーキン共演/ウォルト・ディズニー・スタジオ)=運に見放されたスポーツ・エージェントのJBバースタイン(ジョン・ハム)は、野球の次代のエース・ピッチャーを探すため、テレビで見たクリケットの選手にヒントを得て、インドで「100万ダラーArm」と呼ばれるスカウトキャラバンを展開。2人の剛腕を探し出し、さまざまな困難に遭遇しながらもメジャー・リーガーになるまでを描く。映画大国インドを意識した作品で、全体の3分の1近くをインドでロケし、『スラムドッグ$ミリオネア』に出演した俳優をキャスティング。新たなスポーツ・エンターテインメントとして米国でのヒットは確実。米国は5月16日に公開。
(取締役会長:指田 洋)