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松竹『柘榴坂の仇討』完成報告会見

【FREE】松竹『柘榴坂の仇討』完成報告会見

2014年08月01日
 松竹配給『柘榴坂の仇討』(製作:木下グループ、デスティニー、バンダイビジュアル、松竹、Boreti Holdings、塚田農場、ツネイシグループ、HRコンサルティング、アイセイ薬局、たねやグループ他/9月20日公開)の完成報告会見が7月30日夕方、グランドプリンスホテル新高輪(天平)で行われた。当日は主演の中井貴一と阿部寛、若松節朗監督が登壇、作品について語った。

 作品は、浅田次郎原作(短編集「五郎治殿御始末」所収)を映画化する時代劇大作。幕末、桜田門外の変で主君・井伊直弼を殺害され、仇討ちを命じられた彦根藩士・志村金吾を主人公に描く。キャストは中井貴一、阿部寛の他、広末涼子、高嶋政宏、真飛聖、吉田栄作、藤竜也、中村吉右衛門らが共演。

 なお、映画の舞台となった滋賀県では9月13日(土)より先行公開される。

若松節朗監督 この暑い夏にちょっと涼しげな映画が出来ました。涼しげというのは雪だけでなくて、覚悟を持って主君の仇討ちをしようとする男(中井貴一演じる志村金吾役)の生き方であり、仇討ちの敵となる阿部寛さん演じる水戸浪士・佐橋十兵衛の生き方。この男達がいまものすごく美しく、サスペンス感あふれる感じが涼しげでいいなと思います。それにしても撮影現場での緊張感はすごいものがありました。中井さんは現場が終わるとホテルにすぐに帰り、阿部さんは自分の世界観に入り込み、撮影現場で笑ったり、美味しいお菓子を食べたりと言うことを許さない緊張感を久しぶりに味わいました。それが映像にシッカリ出ていると感じました。

中井貴一(主君の仇討ちを胸に誇り覚悟を持ち続ける最後のサムライ・志村金吾役) 今年の1月と2月、底冷えのする京都で撮影をしました。阿部さんとの共演は3本目になります。最初は『麒麟の翼』であり、2本目が『ステキな金縛り』で、2本共セリフを交わすこともなく、本当に初めて目と目を見てお芝居をする映画でした。阿部さんは気を遣ってくださり、その真面目さをひしひしと感じました。

阿部寛(桜田門外の変後、身体を隠し車引きとして、孤独な浪士として生きる佐橋十兵衛役) 久し振りに時代劇に出演させていただきました。中井さんにはいろいろとお世話になり、楽しい現場でした。僕はすでに映画を見ていますが、素晴らしい作品になっています。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。