【FREE】木村龍童主演『Barrel』、今夏完成へ
2014年06月28日
脚本家・演出家としても様々な舞台や番組を製作している木村龍童が、プロデュース・主演した劇場用長編映画『Barrel』(企画・製作:Chao‐TV)の制作が、今夏完成を目指し進められている。
本作は、「映画で社会を変える!街を動かす!」を合言葉に、東京下町・深川を舞台にして、現代社会が抱える様々な「日常に潜む悪」をテーマに描く壮絶なクライムアクション。孤独な老人、闇を抱えた男と寂しい女、薬物の売人、街を支配する狂気の悪党…。それぞれの人生が交錯する時、物語は破滅へと向かう―。監督は、1000本以上の作品歴があるCMディレクターの小野浩嗣が手掛け、初の長編劇映画監督作品となる。脚本は木村と小野監督、山口文子。
誰も知らない別の顔を持つ男を木村、その男と親子のような信頼関係を築く旋盤工の寡黙な老人を深水三章が演じた他、北条ナオ、岡慶悟、荒金蔵人、NECO(友情出演)、新森大也、丸山正吾、岡本裕輝、岬万泰、真鍋誠志、大沢直樹、栗橋勇、田中希奈、ミョンジュ、加藤竜治と個性派・演技派俳優が脇を固める。
本作は、木村が代表として運営する動画情報広告サイト「Chao‐TV」の特別企画として立ち上げられ、「フォーカスしてきた愛すべき深川の街を舞台に、日本の縮図として描いた映画を撮り、その作品をメインに、他にも様々な作品を集めて木場公園・野外ステージを利用した映画祭を開催したい。この一連のイベントを創り上げる事で、この街を更に活性化し盛り上げることこそが僕から深川への恩返しであり、ライフワークとなる取り組みだと感じた」と企画意図を語る。
「この街の為に映画を撮る!」と言っても、単なる〈深川のPR映画〉にするのではない。クライムアクションというとダークなイメージを持つかもしれないが、「現代社会が抱える社会問題に深く切り込み、鑑賞者への問題提起となるようなテーマを持たせ、様々な意見や話題へつながる問題作に敢えてしたかった」という。小野監督による「演歌」と「クライムアクション」が融合した音楽PV「ENYAKORA」から発展し、昨年春、渋谷のヒカリエ開業1周年記念とイベントの一環で制作された『ヒカリエイガ』を経て、「シネマシップオーケストラ」のスタッフの協力のもと制作が実現した。久々に骨太なGUNアクション映画に期待したい。
▼スタッフは、アソシエイトプロデューサー:阪田浩子、ラインプロデューサー:田神聡、撮影:小野浩嗣/藁谷翔平、音楽監督:hoto-D、照明:茂木純一、録音:上村哲、助監督:布施俊徳。なお、本作の製作・配給・公開などについての問い合わせはChao‐TV(090-3907-4831)まで。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。