全国の民謡大会チャンピオンが一堂に会し、民謡の実力日本一を決める民謡コンクール「第27回日本民謡フェスティバル2014」(主催・日本民謡協会)が22日、東京・渋谷区のNHKホールで開かれ、同大会の2012年度グランプリ受賞者で、現在、演歌歌手としてデビュー曲「南部蝉しぐれ」に続く新曲「峠越え」(キングレコード)が連続ヒット中の福田こうへいや同じくキングレコード所属のベテラン民謡歌手、小野花子らがゲスト出演した。
同大会は、北は北海道から南は沖縄まで、全国の民謡大会でチャンピオンになった民謡の実力者ばかり全49人(1人欠場)が出場。
その中でキングレコードに所属している民謡歌手からは3人、小田代直子が「南部牛追唄」、吉田菜央美が「尾鷲節」、吉田香央里が「味真野茶もみ唄」をそれぞれ歌唱。
49人の出場者全員が歌い終わった後、ゲストの福田こうへいが出身地・岩手県の民謡で、12年度グランプリ受賞時に歌った「南部牛追唄」を披露し、民謡日本一らしい堂々たる歌唱力で満員の客席を魅了した。
全国の民謡大会を勝ち抜いてきた歌唱力の持ち主だけに、通常のコンクールよりも更にレベルが高く、審査も難航を極めた結果、今年度のグランドチャンピオンには、岩手・宮古市出身の小田代直子(おだしろ・なおこ、28)の頭上に輝いた。
同じ民謡の先生・漆原栄美子さんに師事し、「福田の妹弟子」でもある彼女は、福田がグランプリ受賞時に歌った同じ曲「南部牛追唄」でグランプリを受賞し「自分の名前が呼ばれた時は、もうびっくりしました。また一から民謡を勉強して歌っていきたいです。今まで歌い継がれてきた民謡を大切に歌い継いでいきたいと思います」と感激していた。
兄弟子の福田は「彼女のグランプリ受賞は、僕にとっても自分のことのように嬉しいです。これからも精進して、歌に味を出して、そして昔から歌い継がれている型を絶対に崩さずに歌っていって欲しいです。今回はゲストで歌わせていただきましたが、12年に出場した時と同じステージでしたので緊張感がありましたが、その緊張感はこれからも忘れずに歌っていきたいです」と話していた。
なお、小田代は7月2日に初の歌謡曲「三陸漁港(さんりくみなと)」をキングレコードより発売。