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放送界、11月第2週(6日~12日)の動き

【FREE】放送界、11月第2週(6日~12日)の動き

2006年11月14日
 暖かい空気と冷たい空気が入れ代わる季節、東京でも木枯し1号が吹き荒れて冬支度。巨大な竜巻が北海道・佐呂間を襲い多くの死傷者を出す天災に見舞われる。街には早くもクリスマスツリーがお目見え。企業の中間決算は円安が追い風に輸出メーカーは好業績、トヨタ自動車の営業利益は1兆円超を記録した。メダルを目指した「世界バレー」の全日本女子はもう一歩手が届かず5~8位の順位戦へ。放送界の話題はNHK短波ラジオ国際放送について政府が拉致問題を重点に扱うように命令したことで、放送の自主性に禍根を残すという議論の波紋も広がる。在京民放キー局など「中間決算」が今週中に集中的に発表される。

〈6日〉CSプラットフォームの在り方に関する協議会が発足し12月中旬にスカパーのガイドライン第1次案作成。電通とリクルートの合弁会社がM1F1層の効果的な広告プランをリポートする「M1F1総研」を設立。

〈7日〉QR社長会見で動画ポータルサイト「ユニーク・ザ・TV」のスタートでラジオの世界観を伝える新規事業とアピール。NHK約束評価委員会が活動2年目となる今年度の「NHK約束に対する評価方針」を発表し公共放送の価値分析の深化等追加。アジア太平洋放送連合(ABU)のABU賞が発表されNHK、CBC、TBSの作品がテレビドラマ、ドキュメンタリー、ラジオ情報娯楽部門で受賞。

〈8日〉菅総務相はNHKラジオ国際放送で北朝鮮による拉致問題を重点的に取り上げるようにNHKに命令する方針を電監審に諮問、審議会は即日に適当とする答申を提出。USEN「GyaO」が一般参加者のカラオケ番組「うたブロ」をスタート。

〈9日〉WOWOW会長会見で上期を振り返り次のステップが踏み出せる実績を残せたと評価。首都圏ラジオ聴取率10月度調査は三つ巴の土曜午後を制したTBSがLFに再び0・2ポイント差 を広げ32期連続首位を達成。フジが沖縄との光海底ケーブルを使用したHD長距離伝送実験の実施を発表。吉本興業がお年寄りを対象にした落語や漫才をインターネットで配信する事業の開始を発表。

〈10日〉菅総務相は電監審の答申を受けてNHKにラジオ国際放送で拉致問題を重点的に放送するように命令、家族会の要望などを伝える異例の談話を発表。BSデジタル放送8社が普及2000万記念の共同キャンペーン「愛されて BSデジタル2000万!」の発表会見。WOWOWがBB配信、インターネット、アーカイブを含む「全豪オープンテニス」の独占衛星放送を獲得で発表。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。