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『ゼロ・グラビティ』、S・ブロックら会見

【FREE】『ゼロ・グラビティ』、S・ブロックら会見

2013年12月05日
左よりヘイマン、ブロック、キュアロンの各氏 左よりヘイマン、ブロック、キュアロンの各氏

 WB『ゼロ・グラビティ』の主演サンドラ・ブロック、アルフォンソ・キュアロン監督、製作のデイビッド・ヘイマンの来日記者会見が4日、六本木のグランドハイアット東京で行われた。

 同作は、宇宙の無重力空間(=ゼロ・グラビティ)という極限状況下で繰り広げられる衝撃の人間ドラマ。地球上空60万メートル。音も酸素も気圧もない、生命が存在できない無重力空間で事故が発生し、スペースシャトルの船外ミッションを遂行していた博士(サンドラ)と宇宙飛行士(ジョージ・クルーニー)は、宇宙空間に投げ出されてしまう。シャトルは大破、他の乗組員は全員死亡。ヒューストンとの交信は途絶え、残る酸素はわずか。二人は、次々と危機をくぐり抜け、地球を目指すことになる。
実際に宇宙で撮影されたかのような映像体験に世界中が熱狂し、すでに全世界興収600億円を上げている。アカデミー賞有力候補との声もある。12月13日(金)より丸の内ルーブルほか3D/2D同時公開。

サンドラ・ブロック
 大切な人を喪った過去を持つ主人公を演じた。こうした人物背景を考えただけで良い気分ではなくなるが、実際にこういう人は沢山いる。キャラクターに深みが出たと思う。喪失感や悲劇を抱えた人が、生きるために必死に戦う姿は、映画を見る者にとっても興味深く感じる。今回の撮影は、宇宙服やヘルメットを着用し、ぶら下げられたり、箱の中に入れられたり。体を動かせない状態で、目だけでの演技が求められた。普段は体を動かし、表情や筋肉を使う演技をするし、自分は苦しみや痛みを本当に感じないと演じられない。今回はフラストレーションがたまったけれど、良い勉強になった。

▼アルフォンソ・キュアロン監督
 サンドラ演じる主人公のエモーショナルな旅、その中に視覚的メタファーをちりばめた。この二つが互いに補完し合う形で、映画のテーマである逆境や不幸から立ち上がる姿を見せた。

▼デイビッド・ヘイマン
 製作にかかわったのは、アルフォンソと仕事ができるからだ。私は、映画は監督のメディアだと思っている。アルフォンソは当代最高の監督。彼から送られてきた脚本は、明確で、ワクワクさせ、スリルがあった。才能ある監督と仕事ができる特権を感じた。完成した作品は脚本に書かれたものに近い。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。