70年代、老若男女に支持された梶原一騎・ながやす巧による伝説のコミックを映画化した「愛と誠」(配給:角川映画+東映)の完成報告会見が19日、帝国ホテルで行われ、三池崇史監督、出演の妻夫木聡、武井咲が出席した。
作品は、誰にも止められない超不良・太賀誠(妻夫木)と、正真正銘のお嬢様・早乙女愛(武井)の、天と地ほどに何もかもが違う〈天使と悪魔〉ともいうべきふたりの運命の恋を、アクション、バイオレンス、ミュージカルシーンも交えて描く純愛エンターテイメント。
「クローズZERO」「十三人の刺客」等を手掛けた三池監督がメガホンをとり、音楽を小林武史、脚本を宅間孝行、振付をパパイヤ鈴木が担当。出演はほかに斎藤工、大野いと、安藤サクラ、前田健、加藤清史郎、一青窈(特別出演)、余貴美子、伊原剛志、市村正規など。主題歌「愛と誠のファンタジア」を一青窈が、エンディングテーマ「笑っててくれよ」をかりゆし58が歌う。上映時間134分。
制作プロダクションはエクセレントフィルムズ、OLM。製作委員会は角川書店、ハピネット、東映、テレビ朝日、OLM、NTTドコモ、木下工務店、エクセレントフィルムズ、コンセプトフィルム、ホリプロ。6月16日(土)全国公開。
▼三池崇史監督の話 梶原一騎さんは自分たちの世代、特に男性には特殊な存在で、その中でもながやす(巧)さんが描いたこの作品は女性にも支持された。自分たちの時代の自分たちのドラマ。数年前にケータイ小説が流行ったように、(当時『愛と誠』を)直接与えられた世代としては、大人になって映画を作ることができる立場になった時に避けて通れない作品。自分たちが一番作りたいものがこの中にある。
▼妻夫木聡の話 まず脚本を読んだ時、「なかなかフザけた映画だな」と思った(笑)。三池さんの作品の中で歌って踊るものは観たことがないので、これは凄く面白いことになるだろうなと思った。原作の良さを生かしつつ、パロディの部分も宅間さんの力で生かされた脚本で、「何だこの映画!?」と楽しんでもらえる映画になったと思う。
▼武井咲の話 映画初出演で、映画のことはよくわからなかったが、三池監督にその場その場で踊りや芝居を教えてもらって毎日が楽しかった。