20世紀フォックス映画製作・配給「はやぶさ/HAYABUSA」(製作:2011「はやぶさ/HAYABUSA」フィルムパートナーズ/企画・制作プロダクション:アグン・インク)の製作報告記者会見が23日、JAXA相模原キャンパスで行われた。
2010年6月13日、小惑星探査機〈はやぶさ〉が7年間、60億キロもの旅から奇跡的な帰還を果たした。この物語を、20世紀フォックス映画が壮大なスケールで描き、世界配給も視野に入れた一大プロジェクトとして映画化。未知・未踏のミッションに挑み、プレッシャーと闘いながらも数々の困難に打ち勝ったプロジェクトチームの7年を、事実に基づき描き出す。
主人公、水沢恵には竹内結子。宇宙科学研究所(現JAXA)スタッフとしてこの偉業の一端を担い、自らの生き方も見つめ直す若き女性研究員を演じる。恵を研究スタッフ兼広報要員として宇宙科学研究所へ誘う上司に西田敏行。先輩研究員に髙嶋正宏と山本耕史。プロジェクトの責任者に佐野史郎。他に、鶴見辰吾、筧利夫、市川実和子、甲本雅裕、生瀬勝久らが出演する。堤幸彦監督がメガホンをとった。
撮影は、4月13日クランクイン、5月25日アップ予定。現場に監修者としてJAXA関係者が常駐するなど、JAXAが全面協力。相模原キャンパスでのロケの他、はやぶさが持ち帰ったカプセルが着陸したオーストラリアのウーメラ砂漠、NASAの施設など海外でも撮影を実施。公開は10月1日より全国ロードショー。
▼ジェシー・リー 20世紀フォックス映画日本代表 フォックスが日本で製作する第1弾作品。ストーリーは日本的ながら、とても感動的で、世界にも通じる。ハリウッドスタジオが日本で作るのには最適だと判断した。はやぶさ帰還の感動を、日本から世界へ発信したい。
▼井上潔プロデューサー(アグン・インク代表取締役) はやぶさをあまり知らない人は、映画を見れば、その偉業が理解できるし、はやぶさをよく知っている人が見ても、必ず新しい発見がある。
▼國中均JAXA教授 フォックスが綿密な取材をしているので、素晴らしい映画になると期待している。日本は厳しい状況だが、震災後の復興に尽力する人々を鼓舞できれば、はやぶさプロジェクトとしては本望だ。
▼堤幸彦監督 はやぶさがどのように出来て、宇宙へ行き、トラブルを乗り越えたのか。「完コピ」というくらい、忠実に再現する。
▼竹内結子 はやぶさの魅力、7年間の出来事を通じて、多くの人を元気にできたらと思う。
▼西田敏行 はやぶさの7年間のドラマは、日本人のメンタリティに沁み入るものであり、忠臣蔵のような位置付けではないだろうか。