今年35周年を迎えた歌手・多岐川舞子が28日、自身の出身地である京都府南丹市のアスエルそのべ(南丹市園部文化会館)で記念コンサートを開催した。
高校時代まで南丹市で過ごして歌手の道へと進んだ多岐川。昨年から同市の観光文化大使を務めており、いつか観光文化大使として地元で歌うことを強く熱望していた。その想いが実り、5月24日に発売されたばかりの35周年記念曲「天上の花」(日本コロムビア)を携えて凱旋となるステージに立った。
この日のコンサートでは「京都…発」「京都ふたたび」「京都別れ雨」「八坂恋物語」など京都を題材にしたオリジナル曲を中心に歌唱。「コーヒールンバ」「ウナ・セラ・ディ東京」といった名曲カバーでは得意のサックス演奏とともに歌い上げて会場を盛り上げた。
ステージの最後には「わたしの一番新しい曲を初めて聴いていただきます。とても壮大で35周年にふさわしい曲なんです。きっと皆さんも好きになってくれると思います」と話して新曲「天上の花」を披露した。
全16曲を熱唱した多岐川は「デビュー35年はここからスタートしたいという気持ちが強かったです。今日は、これまでの多岐川舞子という歌手の集大成を見てもらう気持ちでステージに立ちました」と万感の様子。「規制の緩和で以前と違ってお客様も声援を送れるようになったのですごく盛り上がりましたし、この感覚がすごく懐かしかったです。やっぱりライブはお客さんと一緒に作るものだなとあらためて感じました」とコメントした。