閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

寅さん記念館・山田洋次ミュージアムがリニュ

【FREE】寅さん記念館・山田洋次ミュージアムがリニュ

2022年04月12日
 2020年10月に入館者500万人を突破した「葛飾柴又寅さん記念館」と「山田洋次ミュージアム」が、9日にリニューアルオープン。その記念式典が8日に同所で行われ、山田洋次監督、女優の倍賞千恵子、松竹の髙𣘺敏弘専務取締役映像本部長、青木克徳葛飾区長、洋画家の藪野健の各氏が登壇した。

 9度目となる今回のリニューアルでは、記念館の入口に3面スクリーンが登場。藪野氏が映画『男はつらいよ』と柴又をテーマに描き下ろした水彩画・油絵20点がプロジェクションマッピングによって投影され、『男はつらいよ』の世界へ来場者を誘う。さらに、スマートフォン端末を利用する〈AR謎解きラリー篇〉と、専用用紙が入った謎解きキットを利用する〈謎解き施設めぐり篇〉の2種類の謎解きゲームが導入され、これまで以上に『男はつらいよ』や懐かしい昭和の世界を体験しながら楽しめる施設となった。また、山田洋次ミュージアムには松竹大船撮影所のジオラマが出現し、山田監督が青春時代を過ごした撮影所が生き生きと表現されている。『キネマの神様』も加わった展示物や、渥美清の国民栄誉賞の盾など貴重な資料も展示される。

 山田監督は「寅さんと寅さんの家族のような人たち、優しくて温かくて仲良く生きていく術を知る人たちが育つにはどんな環境が必要なのかという課題に答えるべく、寅さん記念館を作り続けていくべき。懐かしいだけじゃなく、そんな課題を考えられるような場所になってほしいと思っています」とコメントした。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。