東映配給『サイレント・トーキョー』(製作幹事:電通=東映/制作プロダクション:ROBOT/2020年12月公開)の製作発表が、24日(火)午後セルリアンタワー東急ホテル内で行われた。当日は、波多野貴文監督、阿比留一彦プロデューサー、佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼が登壇し、作品に賭ける想いを語った。
作品は、人気作家・秦建日子がジョン・レノンの名曲「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされて書いた小説「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」の映画化。クリスマス・イブの東京・渋谷、クリスマスで沸き立つ群衆を襲うテロの凄まじさと、巻き込まれて翻弄されていく人々の心模様を描くノンストップクライムサスペンス。10月28日クランクインし、足利のオープンセットや都内近郊でのロケを経てこの程クランクアップ、来年陽春完成予定。スタッフ・キャストのコメントは次のとおり。
▽波多野貴文監督 “いまそこにある危機〟と感じていただけるような作品に仕上げたいと思っています。そして、日本で過去に経験したことのない様なテロ事件の中、微妙な心情を表現しているキャストの方々の演技も注目していただけると嬉しいです。
▽阿比留一彦プロデューサー 豪華なキャストや波多野監督の力量もありますが、スタッフが本当に頑張って作ってくれた舞台や世界観がよりスケール感を増やしていると思います。それを波多野監督が音楽と映像のスピード感、そして心のヒダを表現してくれると期待しています。
▽佐藤浩市(事件現場に現れる謎の男・朝比奈仁役) 僕は謎の男であり、(今日は)あまりしゃべれませんが、渋谷の街を再現したオープンセットに延べ1万人のエキストラの方々が栃木の寒いなか頑張っていただいて大変な撮影でした。
▽石田ゆり子(一連の事件に巻き込まれる主婦・山口アイコ役) 本当に素晴らしい監督・キャストの中で、もし、クリスマスに東京でテロが起ったらどんなに想像しても想像しきれない恐怖を自分の中に落とし込むのが大変でした。そして日々の何気ない生活がどれだけありがたいことなのか感じる作品になると思います。
▽西島秀俊(過去を引きずる刑事・世田志乃夫役) 渋谷のスクランブル交差点を完全に再現して、たくさんのエキストラの皆さんと1カット終わるたびに拍手が起きる大規模なロケを何日もやりました。今回の様な壮大なロケは初めてで、いまからどんな映像になるのか楽しみにしています。