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東映『カツベン!』周防正行監督インタビュー

東映『カツベン!』周防正行監督インタビュー

2019年11月23日
 『Shall we ダンス?』(96年)の周防正行監督が『舞妓はレディ』(14年)から5年ぶりにメガホンを取った東映配給『カツベン!』(製作幹事:東映)が、12月13日(金)から全国300スクリーン規模で公開される。

 100年前の日本で映画が“活動写真”と言われていた時代を背景に、活動弁士を夢見る青年(成田凌)らを描く、笑いあり、涙ありのエンタテインメント大作。キャストは主演の成田の他、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊、竹中直人、渡辺えり、小日向文世らが共演。周防正行監督に作品の狙いや経緯、6月から監督が展開した全国キャンペーン等について聞いた。

──無声映画時代の活動弁士を主人公に映画化する狙いは。

周防 日本に映画が入ってきた120年前、その最初の30年間、無声映画時代を支えた活動弁士の存在を知っていただきたいということです。世界でも日本だけで成立した職業で、その後の日本映画にとても大きな影響を与えたと思っています。日本映画史のなかで活動弁士の存在を知って欲しいということが一番です。日本映画の第一歩だった無声映画時代が、いまの日本映画に継承されていることを知って欲しいという思いで作りました。

──この『カツベン!』を手掛けることになった経緯は。

周防 今回脚本・監督補を務めた片島章三さんが数年前に書いたオリジナルシナリオで、『舞妓はレディ』の頃に読みこれは面白いとスタッフと話し合ったことがありました。4年程前にプロデューサー(桝井省志さん)から、片島さんの脚本にいまでも興味があるようでしたら監督してみませんかと相談され、即やりますと応えたところから始まりました。……

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