角川『楽園』完成披露に瀬々監督、綾野剛ら

　ＫＡＤＯＫＡＷＡ配給『楽園』の完成披露試写会が５日、ＴＯＨＯシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演の綾野剛、共演の杉咲花、佐藤浩市、片岡礼子、瀬々敬久監督が登壇した。

　吉田修一「犯罪小説集」（角川文庫刊）を映画化した重厚なドラマ。瀬々監督は「今、外国との関係も難しい世の中になっていて、この映画では限界集落の差別、外国人への差別などが背景となっている。でも隣の人と手を結んでいくような世界が『楽園』に通ずるといいなと思って作った映画なので、思いが伝わるといいなと思う」とコメント。綾野は「これまで映画に関わってきて、沢山の方々に何かを伝えたい、何かを感じてもらいたい、と思っていたが、この『楽園』を見て新しい感情が芽生えた。皆さんに託すということ。この映画は皆さんに託して皆さんの中で通って初めて完成すると思った」と述べた。10月18日公開。