シネマヴァイブレーション
「40歳問題」舞台挨拶 (in六本木ヒルズ 10/23) 第21回東京国際映画祭・シネマヴァイブレーション部門、ジョリーロジャー配給「40歳問題」の舞台挨拶が23日午後、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、中江裕司監督、出演の浜崎貴司(FLYING KIDS)、大沢伸一(MONDO GROSSO)、桜井秀俊(真心ブラザーズ)が登壇した。
本作は、20年前にデビューし、40代を迎えた、あるいは迎えようとするミュージシャンたちを追ったドキュメンタリー映画。浜崎(43)、大沢(41)、桜井(40)に、「3人でテーマソングを作る」という無理難題を押し付け、その模様を取材する。浜崎は、「去年の秋から今年の秋まで、ほぼ一年かかって撮影したが、想像以上に大変だった」と撮影当時を振り返った。12月より、シアターN渋谷他で全国順次ロードショー。
(全文は10月24日付【文化通信速報映画版】に掲載)
アジアの風
「九月の風」ティーチイン (in六本木ヒルズ 10/23) アジアの風部門作品「九月の風」のティーチインが23日昼、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、トム・リン監督、エグゼクティブプロデューサーのツェン・クオチュン、プロデューサーのイエール・フェン、出演のチウ・イーチョン、ワン・ポーチが登壇した。
本作は、台湾全土を巻き込んだ悲劇的な野球スキャンダルの時期を舞台にした9人の高校生についての物語。男子7人のキャスティングについて監督は、「この映画は私の青春時代の物語。7人は私の周りにいた仲間とイメージの合う俳優を起用した。高校時代を思い出せばキャラクターの印象がすぐ思い浮かぶから、キャスティングは簡単だったよ」と振り返った。
(全文は10月24日付【文化通信速報映画版】に掲載)
文化庁映画週間―Here&There―
第5回文化庁全国映画祭コンベンション (in六本木ヒルズ 10/23) 第21回東京国際映画祭協賛企画「文化庁映画週間‐Here&There」の一企画「第5回文化庁全国映画祭コンベンション」が23日、六本木アカデミーヒルズで開催された。
今年のテーマは、『住みたい街、行きたい映画館~コミュニティ、文化、映画について考える』。第1部『韓国の新たな映画上映振興策‐韓国版“シネマ・シンジケート”と“シネマテーク・プロジェクト”』では、韓国映像振興委員会(KOFIC)の配給・上映支援事業「ネクストプラス」担当のパク・ヒョジン氏、韓国インディペンデント・フィルム配給支援センターディレクターのウォン・サンファン氏が講演/プレゼンテーションを行った。続く第2部『街なか映画館の再生を考える‐リニューアル・プランのプレゼンと検証』では、堀口徹(東北大学大学院都市・建築学専攻助教授)、竜野泰一(㈱エーシーエ設計代取副社長)の両氏がプレゼンを実施。長野市権堂の映画館「相生座・長野ロキシー」をケーススタディとして、地方都市の街なか映画館の再生プランが提示された。
(全文は10月27日付【文化通信速報映画版】に掲載)
特別招待作品
「特命係長 只野仁 最後の劇場版」舞台挨拶 (in六本木ヒルズ 10/23) 第21回東京国際映画祭・特別招待作品、松竹配給「特命係長 只野仁 最後の劇場版」の舞台挨拶が23日夜、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、植田尚監督、主演の高橋克典が登壇した。
人気ドラマ「特命係長 只野仁」待望の劇場版。高橋は「金曜23時台でドラマが始まった当時、予算は3分の2。いかにアナログで作るかと、スタッフ、キャスト全員で作った。今回は映画だからと、皆でアイデアを持ち寄ってみたが、いつもどおりになってしまった」と語り、会場の笑いを誘った。12月6日より丸の内ピカデリー2他全国RS。
(全文は10月27日付【文化通信速報映画版】に掲載)
特別招待作品
「エレジー」舞台挨拶 (in六本木ヒルズ 10/23) 第21回東京国際映画祭・特別招待作品、ムービーアイ配給「エレジー」のイザベル・コイシェ監督が23日夕、TOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台挨拶を行った。
“男と女が求め合う”意味を問う切ないラブストーリー。「2人の人物が出会う物語を考えていた時に、米国の映画会社から脚本が届いた。私は原作者フィリップ・ロスの大ファンで、彼への敬意から断ろうとしたが、やはりチャレンジしたかった」。キャスティングについては、「脚本が来た時点で、ペネロペ・クルスはすでに決まっていた」と話した。09年正月第2弾、シャンテシネ他全国RS。
(全文は10月27日付【文化通信速報映画版】に掲載)
TIFFCOM2008
「J-Pitch国際共同製作セミナー2008」 (in六本木ヒルズ 10/24) 「第21回東京国際映画祭」併設の映画見本市TIFFCOM2008内で、「J‐Pitch国際共同製作セミナー2008」が10月24日開催され、第一部に本年度カンヌ国際映画祭に出品された共同製作3作品の日本人女性プロデューサー、木藤幸江(『トウキョウソナタ』黒沢清監督/日本・香港・オランダ合作)、酒井園子(『ブラインドネス』フェルナンド・メイレレス監督/ブラジル・カナダ・日本合作)、吉武美知子(『TOKYO!』ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ監督/フランス・日本・韓国合作)の3氏によるトークセッションが行われた。モデレーターはNHK衛星映画劇場支配人の渡辺俊雄氏。
最初に、いかにして現在の仕事についたかということで、3氏のプロフィールが紹介され、今回のそれぞれの国際共同製作の経緯や製作秘話などが語られた。
▼木藤 あるマーケットで共同プロデューサーのWouter Barendrechtとお茶している前を、たまたま黒沢清監督が通りかかり挨拶したのが始まり。『トウキョウソナタ』は家族の物語だが、ホラー映画の監督として世界で高い評価を受けていた真逆の黒沢監督にお願いしてみるのはどうかと思った。その時の偶然の出会いがなくても最終的には黒沢監督にお願いしていたかもしれないが、ある種運命的なものもあったと思う。まさかカンヌ映画祭の「ある視点」部門で審査員賞を受賞するとは思ってもみなかった。
▼酒井 『ブラインドネス』はインディペンデント作品とはいえ、バジェットの大きな作品。とにかく『シティ・オブ・ゴッド』『ナイロビの蜂』のフェルナンド・メイレレス監督にアプローチしてみようとなった。彼は2作品のイメージとは違って、凄くヨーロッパ調な方。人に甘えず、ボーダレスな人で、人の話をよく聞く。スタッフ・キャストと共にファミリーのような関係が築け、“化学反応”を起こせたと思う。合作映画として守らなければならない“協定”があるが、共同プロデューサーのニヴ・フィッチマン、アンドレア・バラタとしっかりと確認し合って製作に入った。
▼吉武 『TOKYO!』の企画はちょっとした思いつきだった。“東京”は世界中から注目されており、引きがあると思った。但し3監督には苦労させられた。レオスは社会性がなく誇大妄想的、ミシェルはまだ柔軟性がある、一番大人だったのはジュノ監督だった。3作品を統一する気はなく、後は勝手にやって下さいと。でも、ひねた監督でないといい作品は撮ってくれないのではないかとも思っている。
(全文は10月29日付【文化通信速報映画版】に掲載)