サイト特別企画:「CEATEC JAPAN 2007」写真特集
2007年10月10日
●NHKとJEITAが共同展開するブース「体感!デジタル放送わくわく生活館」 本格普及期に入ったデジタル放送が、生活シーンに浸透してきている現状等を紹介するとともに、(地上・BS)デジタル放送の受信機、受信方法、機器接続方法などを分かりやすく展示。さらに、ケーブルテレビのデジタル化、デジタルラジオの紹介、さらに“新しい放送サービスの可能性”として、携帯端末向けマルチメディア放送サービスのデモ展示、衛星を利用した大容量ダウンロード型放送サービスのデモ展示、新しい放送コミュニケーション「TV for You」のデモ展示、なども実施。各展示内容の詳細は以下のとおり。
(各画像はクリックすると拡大します)
写真左より 「体感!デジタル放送わくわく生活館」外観/ISDB-T MMFブース/DRPデジタルラジオブース
■NHKの新しい放送コミュニケーションシステム「TV4U(TV for You)」 以前NHKが発表している、番組記述言語「TVML」の技術を活用し、誰でも簡単に番組を作って公開して、それを様々なデバイスで見ることができるようにした“新しいテレビの仕組み”が「TV4U」。視聴者が映像コンテンツを制作して、テレビ番組に直接参加するような、局と視聴者の新たなコミュニケーションシステムの構築を目指したもの。ワープロを入力する感覚で簡単な台本を入力するだけで自動的にテレビ番組を制作でき、その番組は誰でも見られるようサイトにアップされ、その映像は各デバイスで視聴できるよういくつものフォーマットで用意される仕組み。携帯端末(携帯電話)からの台本メール送信により番組化することにも対応し、携帯端末での映像視聴にも対応。ちなみに番組化の基本ラインは、CG画像により、CGスタジオ内でCGキャラクターがセリフをしゃべり、画像なども紹介する形。セリフは自動音声化技術により対応。
写真 「TV4U」展示
■J:COMによる緊急地震速報システム 専用受信端末にユーザー宅から近いポイントの緯度経度・地盤情報(揺れやすさ)を事前に設定することで、精度の高い予測震度・地震到達時間を知らせることを実現。さらに緊急地震速報の第1報に基づいてユーザーに知らせるため、NHK・民放よりも数秒早く知らせることができる。アナウンスのイメージは「(警報音)緊急地震速報、およそ○秒後に震度△程度の地震が来ます」。○の時間は、10/20/30秒の10秒単位で、時間が短い場合は、「(警報音)すぐに震度△程度の地震がきます」のように短縮されたアナウンスになる。予測震度が震度3,4なら、フラッシュと音声(70db以上)で告知(震度3の場合は消音可能)、震度5弱以上なら、フラッシュと音声(80db以上の最大音量)で告知する。専用端末は避難時に取り外して持ち運ぶことができ、FMラジオやライト機能も備えている。
このほかにも、地震発生後に被害・避難に関する情報、医療・救護所の情報に加え、大雨洪水情報、雷警報、凶悪犯罪発生などを知らせる「緊急告知放送」、地域のイベント、ゴミ収集日、選挙などの情報を知らせる「一般告知放送」も受信できる。いずれも行政の区割りによるエリア分けが可能で、「緊急~」はフラッシュと音声(80db以上の最大音量)、「一般~」はフラッシュとユーザー設定音量の音声で告知する。
写真 J:COM緊急地震速報専用端末
■JEITAデジタル放送録画新ルール呼称「ダビング10」 総務省情報通信審議会で提案されたデジタル放送の録画の新ルールの呼称ついて、報道において「コピー9回ムーブ1回」「コピー10回」など様々な表現が使われ、混乱が生じかねない状況であるとし、コピー9回+ムーブ1回の「ダビング10」(ダビングテン)の呼称を使用することに決定。パネル展示でアピールした。今後も同協会CE部会ホームページに掲載するなど、様々な機会でこの呼称による新ルールの普及啓発に努力していくとしている。
写真 JEITA「ダビング10」パネル