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特集:DVD「MOONLIGHT MILE」発売記念トークショー&試写会

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特集:DVD「MOONLIGHT MILE」発売記念トークショー&試写会

2007年07月09日
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太田垣 今度8月16日でしたかね、種子島からH2A13号が打ち上げられるんですけど月探査衛星「セレーネ」、今公募で名前が決まりまして「かぐや」になりましたが、それの計画の発案者ですね、水谷さんと対談させていただいて、「セレーネ」がどういう衛星なのか、何を目的にしているのかということを取材しました。月というのは意外と知られてないというか、分かっていないことが多くて、全然地図がないんですよ。実際に「静かの海」がどういう高低差になっているかとか。一番は重力。(地球の)6分の1の重力といわれていますが、中の鉱物によって、引き寄せる力が強かったり弱かったりする。それを探査して、正確な重力地図と地形の地図を取ることで、今後月に行く時の正確な道標にする。それを世界に先駆けて日本が探査するので、来年以降中国とかアメリカが月に行く探査計画があるんですけども、その中でも日本の「かぐや」はとても優れた探査機器を積んでいるので、世界中の科学者が情報を待っているんですね。

鳥 越 それは月に着陸して、探査車みたいなのが…

太田垣 いえ着陸はしないですね。

元 村 月の周回軌道をぐるぐる回りながら計っていくんですよね。

太田垣 一年間ずっと月の軌道を回るんです。

鳥 越 僕は一つだけ未だに良く分からないんですけど、月というのは、私達は一方の側しか見れないんでしょ?

太田垣 はい。

月の裏側に隠された謎

鳥 越 月の裏側っていうのは見えていないんですよね。で、太田垣さんの漫画のストーリーの中でも、実は月の裏側に、アメリカの宇宙軍が基地を作っているということが隠されていて、それがある日突然、あるテロリストによって暴かれるというくだりがありますよね。

太田垣 はい

鳥 越 あれはやっぱり、そういうことを分かった上で…。

太田垣 いや~、どうなんでしょう…

元 村 分かっていたら、特ダネですよ。

鳥 越 僕はビックリしましたよあれは。

太田垣 それは、NASAのスペースシャトルとスペースシャトルの打ち上げ計画を見ていると、かなりの割合というか3分の2くらいが軍事計画です。で、何を打ち上げているんだろうという単純な疑問と、米軍が打ち上げているのがそのスペースシャトルだけじゃなくて、ケープカナベラルから軍用のロケットで別のものも打ち上げているんですよ。それがアポロ計画以降ずっと続いているので、そんだけの回数でどこに行っているんだろうと。それが地球の周りを回っている衛星だけとは考えにくいなっていうくらいの量なんですよ。その質量はどこへ行ったんだっていうね。

元 村 それが本当かどうか分かるのはいつ頃でしょうかね。

鳥 越 現実に月の裏側にアメリカが基地を持っている可能性も否定は出来ない。

太田垣 僕はあったほうが面白いと思っているので。

元 村 だって、アメリカは月に行く技術があるんですから。

鳥 越 あのね、このストーリーの中で重要な場面なんですけど、この本で言うと8~9巻目のところで、加藤と名乗る日本人のテロリストが月面の基地に潜入して破壊工作をやるわけね。加藤という日本人の名前を名乗っているんですけども、最終的には、あんまり言わない方がいいのかなあ・・・日本人ではない。ある国の工作員で、その背後にはまだ、中国がいるんだろう見たいな話なんですけども、それを彼が命をかけて暴き出そうとするのは、実は、月の裏に米軍が基地を持っている、それをおびき出すのが使命だという、こういうストーリーですよね。

太田垣 全部ネタ話してますよね。

鳥 越 いや、しかしね、これだけ聞いて後を読めば面白いんですよ。

元 村 ちなみにあの秘密を暴くのは女性ジャーナリストなんですよね。あれはちょっと嬉しいなと思って読んでいました。太田垣さんは、近未来を予測させたらピカ一ということなんですけども、中国は確かに太田垣さんの予測をそのまま実行していますし、後はインドね、インドも宇宙計画を持っていますからこれからインドなんか出てくるんじゃないですか?

太田垣 え~、それはちょっとネタばれになってしまうので言えないですね。ただ、やっぱり世界情勢を見ているときに、インドとパキスタンの関係っていうのを是非描きたいと思っているので。

鳥 越 これから出てくるかもしれないですね。

太田垣 そうですね。ただ描くのが怖いっていうのがあります。イラク戦争とかを実際に漫画で描いた後に起こってしまっているので、予測が当たるのが自分でも怖いところがあって。で、今自分の頭の中にある発想の中で、インドとパキスタンの何が怖いって、両国とも核保有国なんですよね。もう一度核戦争が起きるとしたら、一番危険なのがここなんですよね。なので、そこを警戒したいっていうか、もし漫画で描いてしまって、それが当たるのが怖いていうのはあります。

元 村 あとリアリティに加えて、人間ドラマの面白さっていうところなんですけど、私の感想をいうと、宇宙飛行士ってずっとエリートっていうイメージがすごく強いし、今も、アメリカでも日本でも、ベスト&ブライテストを選抜して宇宙に送るっていうことなんですけども、吾郎をはじめとして、いわゆるブルーカラーと書いてありますけども、向こうで基地を建設する建設作業員として活躍するというストーリーがすごく面白くて斬新でした。

太田垣 ありがとうございます。

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