インタビュー:吉村知己(株)ギャガ・コミュニケーションズ宣伝部長
2006年10月18日
―浅田次郎の原点にして頂点とも言われる原作であり、主要人物が4人、しかも現代と昭和39年を行ったり来たりするということで、宣伝方針はどのように立てられたのですか。難しい部分もあったのではないでしょうか。 本作を企画したデスティニーの小滝祥平プロデューサーは責任感が強く、妥協を許さない方で、スタッフ・キャスト、劇場さんに対しても情熱を持って接しています。原作の評価が高く、映画化は難しいと言われていましたが、完成した作品は素晴らしい映画になりました。原作者の浅田先生も大絶賛しています。小滝プロデューサーからは宣伝に関しても、キャスト、タイアップ会社とどうやればメリットが出るか、邦画宣材の作り方から予告編に至るまで様々なヒントを与えて頂きました。
そして、どう映画の中身を打ち出すか、“あなたは、父になる前の父親を知っていますか?”“あなたが生まれる前の母親に会いたいですか?”というキャッチコピーが決まってピンと来て、過去の父と母に会うところに焦点を当て、観る人それぞれの父親、母親への想いを喚起させるような宣伝方針を立てました。
―一般試写会の反応もいいと聞いていますが。ズバリ興収目標は。 そうですね、30代~40代の女性を中心に上々で、手応えを得ています。昨年『ALWAYS 三丁目の夕日』(興収32億円)が大ヒットしましたが、本作ではCG映像にはないアナログ的な“生っぽい昭和”とエンターテインメント性も見所。幅広い層を集客し、興収30億円を目指します。
※場面写真は(C)2006 METRO ASSOIATES
「地下鉄(メトロ)に乗って」出演:堤真一、岡本綾、常盤貴子、大沢たかお 田中泯、笹野高史、北条隆博、吉行和子監督:篠原哲雄原作:浅田次郎(講談社文庫・徳間文庫刊)音楽:小林武史編集:キム・ソンミン主題歌:Salyu「プラットホーム」(トイズファクトリー)特別協力:東京地下鉄(株)製作:ギャガ・コミュニケーションズ、ジェネオン エンタテインメント、テレビ朝日、メ~テレ、電通、松竹、IMAGICA、LDH、アドギア、ミコット・エンド・バサラ、デスティニー配給:ギャガ・コミュニケーションズ/松竹 powered by ヒューマックスシネマ