サイト特別企画:「CEATEC JAPAN2006」写真特集
2006年10月06日
2・デジタルテレビ上の各種決済にモバイル端末(携帯電話)を利用するための実証実験=モバイルマルチユースの観点からも取り組んでいるもので、こちらも経済産業省の「情報家電活用基盤整備事業(モバイルマルチユース実証実験事業)」として各社が取り組んでいるもの。テレビで有料コンテンツ視聴する際やテレビショッピングなどの「決済」に、携帯電話(3キャリア)を活用する仕組みの実現性を実証実験しているもの。展示の一つでは、NTTドコモ、スカパーモバイルらによる実証実験で、無線LAN、Bluetooth、赤外線通信のそれぞれの手段により、携帯電話とテレビ受信機との間でデータのやりとりを行い、携帯電話での安全・簡単な決済のモデルが示されている。関係者の話では、NTTドコモは、年末商戦へ向けて秋前後に発売する携帯電話新商品(FOMA高機能機種)には、Bluetooth機能が標準装備されるようになるという。他キャリアも同様にBluetooth機能対応を増やしていく方向で、セキュアな決済手段の一つになる可能性が高まってきている模様。
3・携帯電話キャリア2社(NTTドコモ、au)で展示された、デジタルラジオチューナー内蔵の携帯電話端末=2社ともにデジタルラジオ対応試作機という形で、参考展示している。
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写真左より デジラジ対応端末試作機・5.1ch擬似サラウンド再現/NTTドコモブース/試作機説明
写真 ドコモ・デジラジケータイ試作機・簡易動画受信対応
NTTドコモでは、音声多重放送、静止画、簡易動画(H.264)、5.1ch放送の受信・動作に対応する形で試作機を開発。会場には、簡易動画受信をクローズアップした機種と、5.1擬似サラウンドを実現する機種の2種を展示している。5.1~の機種の方は、これまでの携帯電話のスタイルからしても斬新な形となっている。
写真左より デジタルラジオ対応端末試作機展示・説明/auブース/試作機拡大
auでは、音楽番組を中心とした複数の新しい放送チャンネルが誕生するという捉え方で、音楽機能を充実させる方向性で端末を試作。オンエア中の音楽情報チェックや、聴いている楽曲の購入やコンサートチケット入手などに対応していく方向。
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NHKはJEITAと共同で、ブース〝ひろがるデジタル!未来さきどり館〟を設置。今年12月に全国すべての県庁所在地で地上デジタル放送が開始されることになっていることや、2000万普及も間近のBSデジタルなどを踏まえ、デジタル放送のサービスの広がりを一層印象付け普及を加速させるとともに、デジタルへの円滑な移行を促進していくことを目指した展示と催し物を用意。
同ブースの主な展示構成は、スーパーハイビジョンシアターの常設(毎回100名入場可能)、ステージ、展示コーナー。ステージでは、デジタル放送の魅力、デジタル普及のロードマップ等を説明するとともに、NHKの秋冬のおすすめデジタルハイビジョン番組を紹介。また、見えない暗さでも撮れる新スーパーハープカメラの超高感度を来場者がステージで体感するふれあいコーナー、などを予定。
展示コーナーの概要は、▽各種デジタル放送受信機、受信方法、機器接続方法▽地上デジタル放送の普及エリア、受信相談▽BSデジタル放送の普及ロードマップ、秋冬おすすめ番組紹介▽デジタルラジオの展開▽ケーブルテレビの普及ロードマップ、番組紹介。
「CEATEC JAPAN2006」自体は、最終的に807社・団体(うち海外26カ国・地域から283社・団体)が2936小間を出展。ちなみに、前回は出展者数788社・団体(うち海外28カ国・地域から293社)、小間数2775小間だったので、昨年の規模を上回った。今回の開催テーマは「デジタルコンバージェンスが変える、社会・生活・ビジネス。」で、過去最多となる20万人超の来場者数が見込まれている(前回19万9680人来場)。同展示会の主催は、これまで同様、JEITA(社団法人電子情報技術産業協会)、CIAJ(情報通信ネットワーク産業協会)、JPSA(社団法人日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会)で構成する実施協議会。