創立55周年特別企画【2】:「文化通信ジャーナル」草創期の歩み 1961~71年の誌面より
2006年01月01日
▽70年9月号 (映画・放送・音楽の各業界最新情報を扱う総合情報誌「AVジャーナル」へとリニューアルしての第1号)●とぴっくインタビュウ 北野善朗パック・イン社長・日本ビクター副社長 メーカー、映画、音楽、出版、広告代理店、教育ら、ハードとソフトの大手会社が手を組み設立した最初のビデオソフト会社であるパック・インに着目し、その目指す方針等を紹介。
テレビのカラー化の次にくる大きなインパクトとして、当時“ポスト・カラー”ともいわれ注目されていたビデオ産業を展望した。
●座談会 “大衆”という名の怪物を追って
同号では、映画・放送・音楽の各業界紙を発行する文化通信社の強みを発揮すべく、一般消費者に向けたエンターテイメント産業として各社はどう取り組んでいくべきか、などを座談会形式で取り上げた。
参加メンバーも文化通信らしく、鎌田隆則キャニオン・レコード専務、坂本幸夫パイオニア六本木分室部長、瀬口城一郎TBSテレビ編成局副部長、水野和夫ユナイト映画宣伝総支配人、というバラエティーに富んだ人選を実現している。
▽70年11月号●フジ制作部門分離構想
東出三郎フジテレビ専務インタビュー 放送界での制作部門分離の動きを素早く捉え、渦中のフジテレビの動きについて、東出三郎専務インタビューを実現。世の中の流れとともに進行した合理化などにも焦点を当てた。
●座談会 石田達郎ポニー社長、梅垣哲郎電通常務、岡田茂東映常務 ビデオ産業草創期において先導の役割を担っていた2社と既に巨大企業となり各業界に影響を与えていた電通の各首脳陣による座談会を実施。 映像ビジネスの新たな展開の一歩を確実に描き出している。
▽71年5月号●とぴっくインタビュウ 大賀典雄CBSソニー社長創業から3年が経ち、予想以上の業績を上げ急成長していたCBSソニーを、大賀社長のインタビューで紹介。アメリカCBSとの連携によるエンターテイメントビジネスの世界化の拡大など、ビジネス拡大の秘密に迫った内容となった。
▽71年6月号●映画宣伝トピック 水野和夫・ユナイト映画 宣伝総支配人 アメリカ映画の人気の拡大に大きな役割を担っていた、ユナイト映画の宣伝展開について、当時ユナイト映画の宣伝総支配人を務めていた水野和夫氏(現・水野晴郎氏)の考えを紐解いた。言うまでもないが、水野氏は度々本紙面にも登場した、アメリカ映画人気拡大のキーマンであった。