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特集:第24回ATP賞テレビグランプリ2007受賞式

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特集:第24回ATP賞テレビグランプリ2007受賞式

2007年10月31日
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■最優秀賞(ドラマ部門)
「魂萌え!」                         .
  NHKエンタープライズ/NHK総合

 映像化の難しい桐野夏生の原作を巧みにアレンジし、きめ細かいシャープな演出で完成度の高い作品に仕上げた。夫の急死後、世間という荒波を漂流する平凡な主婦・敏子の戸惑いや驚きや苦悩がよく描かれていて説得力があり、共感を誘う。
●高畑淳子(主演)
 「本当に素晴らしい作品だった。この私を使って企画・ドラマが生まれたことを世の中に感謝します! 天にも昇る思いの気持ちです!」


■最優秀賞(ドキュメンタリー部門)
「闘う三味線 人間国宝に挑む~文楽 一期一会の舞台~」
  NHKエンタープライズ、クレイジーダイアモンド/NHK BShi

 人間国宝・竹本住大夫と文楽三味線奏者・鶴澤清治、芸風の異なる2人の強烈な個性のぶつかり合いを冷徹に捉えて生き生きと描き出し、新たな芸道を打ちたてようと必死に稽古に励む姿をスリリングに伝えて見応えがあった。全編に緊張感が張る骨太のドキュメンタリーとなった。
●NHKエンタープライズ・山登義明プロデューサー
 「日頃から若い者に『番組作りは逸材と時代』と言っている。この番組では2人の逸材に出会えたのが大きかった。そして題材が『反時代』だったことも良かったと思っている。」


■最優秀賞(情報番組部門)
「特捜!ザ・リアル海猿」                 .
  ドキュメンタリージャパン/テレビ朝日

 人命救助の最前線を目指す若い海猿候補生たちが、過酷な訓練のステップを一つ一つ克服して、海のプロフェッショナルに成長していく過程を小気味よいテンポで描き、迫力ある映像の連続に圧倒される。教官や訓練生も魅力的で、彼らの間に生まれていく力強い絆も観ていて心地よい。
●ドキュメンタリージャパン・新井章仁ディレクター
 「昨今の厳しい環境の中で200日という長期取材ができたのは、海上保安庁・技術スタッフの賜物。これからも不器用ながら直球勝負で挑んでいきたい。」


■最優秀賞(バラエティ部門)
「カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW」  .
  ハウフルス/読売テレビ

 47都道府県出身の芸能人を大集合させ、様々な食べ物や習慣、文化の違いなどのギャップを見事に料理して、楽しく面白い県民バラエティ番組にした着想が素晴らしい。ハウフルス制作陣の底力と職人芸が遺憾なく発揮された作品。
●ハウフルス・津田誠プロデューサー
 「企画会議のときに福井県出身のプロデューサーがテレビの砂あらしのことを『じゃみじゃみ』と言ったのがきっかけでこの番組が生まれた。10月から毎週レギュラー放送しており、今日収録中なので、スタッフと喜びを分かち合いたいと思う。」





この4作品で投票が行われ、それぞれの投票結果は・・・
「魂萌え!」15票 / 「闘う三味線」18票 / 「ケンミンショー」15票 / 「リアル海猿」28票
以上により今年度の「グランプリ」は…

「特捜!ザ・リアル海猿」(情報番組部門)
  
ドキュメンタリージャパン・新井章仁ディレクター(中央)
 「この作品は200日の長い期間1つのプールを見つめたドキュメンタリー。長期間1つの物事を見つめるということはもの作りの原点。これからもこういった番組ができるように制作環境を整えてもらえれば。」






 受賞式終了後には同会場内でパーティーが行われ、その最中に会議で到着が遅れていたNHK・橋本元一会長が登壇、挨拶した。


橋本 元一 NHK会長                           .
 政府はコンテンツ立国を目指しているが、まずは制作者・企画者が自分たちの力を磨くという思いが大事。熾烈なコンテストを勝ち抜いた方々には、これからも一層優れた力強い番組を作ってもらいたい。NHKとしても皆さんの力を借りながらコンテンツ立国を進めていこうと思う。










↓各受賞作品一覧(クリックで拡大)











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