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宮島秀司プロデューサー、日台合作映画“恋するシリーズ”で映画界に復帰

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宮島秀司プロデューサー、日台合作映画“恋するシリーズ”で映画界に復帰

2011年09月20日
 宮島秀司プロデューサーが日台合作映画『恋するシリーズ』で映画界にカムバックを果たす。

 宮島氏は松竹で「壬生義士伝」(’03)や「珈琲時光」(’04)「MOON CHILD」(’03)などを製作、07年に退社。その後、エイベックスで映像事業をを手掛けていたが、こちらも昨年に退職していた。

 今回の日台合作映画は、台湾の日本における経産省にあたる経済部(工業局)の外郭団体、財団法人資訊工業策進會と宮島氏が代表を務める(株)ブラ・インターナショナル(本社:港区渋谷)が今月15日、日台合作による映画製作を中心に協力し、中国およびアジア、グローバル市場の進出をサポートしていくことで“協力覚書(MOU)”に調印。合作プロジェクトがスタートした。

 映画「恋する」シリーズは、(株)ブラ・インターナショナルが6本を企画。6作品ともメインコンセプトは、若い女性をヒロインにした“夢”あり“笑”あり“涙”あり“感動”ありのラブ・コメディ。第1弾が、日台合作の『恋するパンダ』。2012年、まず原作を出版し、春に中国・北京でクランクイン、年内に日本・台湾・中国で同時公開する。第2弾の舞台は日本と韓国、第3弾の舞台は日本と台湾、その後ベトナム、香港、タイへとさまざまなアジアの国が舞台となる。「恋する」シリーズは、アジア圏での公開を目的としているが、その主眼は中国への進出である。しかし、中国の映画界は外国映画にクォーター制を設け、外国映画は年間50本しか公開しておらず、その中で日本映画は年間2本しか上映されていないのが現状である。

 今回の合作映画は、このクォーター制の壁を乗り越えて中国へ映画を輸出しようというものである。

 昨年6月29日、台湾と中国は自由貿易協定であるECFA(両岸経済協力枠組協定)を締結した。このECFAに基づき、台湾サイドが50%以上の著作権を持つ日台合作映画は中国の海外映画枠の制限を受けずに、中国で公開されるものである。

 宮島プロデューサーは、中国マーケットへの進出という絶好のタイミングをつかみ、今回の「恋する」シリーズの製作を決めたもので、その成功を期待したいものである

(代表取締役社長:指田 洋)

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