レポート:放送・映像関連専門展示会「IMC Tokyo 2009」
2009年06月15日
最先端技術集結!3日間で13万人の来場 アナログ跡地・マルチメディア放送最新情報
国内唯一のデジタルサイネージ専門イベント
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最先端技術集結!3日間で13万人の来場 アナログ跡地・マルチメディア放送最新情報 国内唯一のデジタルサイネージ専門イベント 放送・映像・ネットワーク・モバイルの専門展示会「IMC Tokyo 2009」が、千葉・幕張メッセで6月10日~12日に開催された。併催の「Interop Tokyo 2009」などと合わせ、今年は参加企業336社926小間(昨年・参加351社、1418小間)が出展。来場者数は3日間合計で13万993人に上った。
今年は新たに、メディアとして盛り上がってきている屋外の電子看板・デジタルサイネージに特化した国内唯一の専門イベント「デジタルサイネージジャパン2009」も同時開催。会場各地で最新技術のデジタルサイネージ機器も展示された。
以下では、会場の模様を画像で紹介するとともに、注目の展示のいくつかを紹介する。
IMC Tokyo実行委員長=上瀬千春フジテレビ役員待遇技師長兼デジタル技術推進室長
後援=総務省、経済産業省、日本放送協会、全日本シーエム放送連盟、デジタル放送推進協会、デジタルメディア協会、全日本テレビ番組製作社連盟、電子情報技術産業協会、日本映像ソフト協会、日本ケーブルテレビ連盟、日本民間放送連盟、デジタルコンテンツ協会、IPTVフォーラムほか
運営=CMPテクノロジージャパン/メディアスポンサー=文化通信社ほか
(一部を除き、画像はクリックすると別ウィンドウで拡大します)
▼Broadcasters Innovation(ブロードキャスターズ・イノベーション) 放送局の出展ゾーンであるBroadcasters Innovationでは、各社開発の最新機器、賞を総なめにした自慢の機器が展示された。
●日本テレビ「デジ助」 地上デジタル放送の中継局が、異常伝搬で飛び込んできた電波を誤って送信する危険性があることから、「デジ助」はデジタル放送波に含まれる「放送局ID」を検地し、自局の放送波のみに確実に送信。小型化・低コストを実現し、既存中継局にも後付けは可能。アナログ放送波や、海外からの電波の飛込みにも対応できる。日本映画テレビ技術協会「技術開発賞」受賞。
●TBSテレビ「eSOP2」 コンテンツの再利用に必要な映像素材を素早く検索できる、確認用映像素材プレビューシステム。従来のテキストベースでなく、マウス操作のみで検索でき、効率的な絞込みが可能となったほか、入力支援機能を随所に配置し、メタデータ入力時の打ち込み作業を大幅に削減した。映像情報メディア学会「技術振興賞開発賞」受賞。
●フジテレビ「Viewston(ビューストン)」 世界初の「巻き取り式」アーム構造を採用したカメラクレーン。省スペース化に成功し、スタジオ空間に効率的に活用できる。さらに、リモコン操作、屋外での撮影にも威力を発揮する機動性と省エネ機構(100V/15A)を兼ね備える。
▼携帯端末向けマルチメディア放送 2011年以降のアナログテレビ周波数帯域跡地での開始が予定されている「マルチメディア放送」。この事業参入を目指す「(株)マルチメディア放送」と、「CSKグループ((株)ISAO)」が出展した。
●(株)マルチメディア放送 VHF-HIGHで「ISDB-Tmm方式」のサービスを目指す同社は、サービスイメージ、技術規格、本放送までのロードマップなどを分かりやすくパネル展示。興味を示し、説明員に話を聞く来場者が目立った。
●CSKグループ エフエム東京と福岡ユビキタス特区で「ISDB-Tsb」方式の実験を進めるCSK。こちらの方式はVHF-LOWでのサービスを目指している。展示では、立体視映像放送・視聴サービスのデモンストレーションを実施。写真では分かりにくいが、裸眼でもコーヒーカップが浮かび上がっているように見える。
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