アジア・コンテンツのパワーを実感! 映画、TV、音楽、デジタル・エンターテインメントに
スポットライトを当てたマルチメディアイベント開催
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アジア・コンテンツのパワーを実感! 映画、TV、音楽、デジタル・エンターテインメントに スポットライトを当てたマルチメディアイベント開催 香港企業を支援するため に、香港と世界各国・地域との 製品調達や販売促進などを目的に活動している香港貿易発展局は、〝舞台に飛び出せ〟をテーマに3月23日から4月19日の間、香港コンベンション&エキジビジョンセンター(香港島・湾仔)で、世界最高の映画、テレビ、音楽、デジタル・エンターテインメントにスポットライトを当てた「エンターテインメント・エキスポ香港」を開催中だ。
左から同エキスポ大使のトニー・レオン、香港特別行政区財政長官のジョン・ツァン氏、香港貿易発展局主席のジャック・ソー氏
第5回を迎えるエンターテインメント・エキスポ香港は、このエキスポの元となったフィルマート(香港国際フィルム&テレビマーケット)、香港国際映画祭、香港電影金像賞授賞式の3つのイベントを含め、アジアン・フィルム・アワード、香港/アジア フィルム・ファイナンシング・フォーラム、香港ミュージックフェア、IFPI香港トップセールス音楽賞、香港インディペンデント・ショートフィルム&ビデオアワード、そしてデジタル・エンターテインメント・リーダーシップ・フォーラム2009の合計9つのイベントから構成されている。
フィルマート開催期間の3月23日~26日、現地で同エキスポを取材。その熱気とパワーを写真と共にレポートする。
会場となった香港コンベンション&エキジビジョンセンター
●ヴァラエティ誌主催のインターナショナル・カンファレンス 23日午前中には、ヴァラエティ誌主催のインターナショナル・カンファレンスが行われ、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ・ホンコンのシニア・バイスプレジデント、ジョー・ヤン氏、米Valkyrie社のエグザクティブ・プロデューサー、クリス・リー氏、そして「スラムドッグ$ミリオネア」のプロデューサーらが登壇。ここ数年のアジアにおけるハリウッド映画の変貌などについて意見交換が行われた。
●映画「ボディガード&アサシンズ(原題)」 午後には、香港の映画プロデューサー、ピーター・チャンと中国の映画会社「Polybona」が共同で新会社「シネマ・ポピュラー」を設立して製作する映画「ボディガード&アサシンズ(原題)」の記者会見が行われ、ピーター、テディ・チャン監督、出演のドニー・イエン、レオン・ライ、ニコラス・ツェー、レオン・カーフェイ、フー・ジュン、エリック・ツァン、サイモン・ヤム、ファン・ビンビンら香港と中国を代表する錚々たるキャストが勢揃いし、会場にはマスコミが殺到して一時騒然となった。
作品は1905年が舞台の孫文暗殺にまつわる24時間が描かれる。中国の撮影所に当時のセントラルの街並みを再現してしまうという超大作。孫文役にはチョウ・ユンファが噂されており、香港をベースに、世界へ発信していくとしている。また、新会社は3年で15本を製作するとし、中国のドリームワークスを目指すという。
ピーター・チャン(写真左)、会見風景(中央)、テディ・チェン監督(右)
●「TVワールド2009」オープニング・セレモニー&国際フォーラム また、「TVワールド2009」オープニング・セレモニーと国際フォーラムも開催され、香港TV協会会長、香港貿易発展局のアシスタント・エグゼクティブ・ディレクターら、香港・中国TV業界関係の各代表が登壇してテープカットを行った。そして、TV業界の現状や今後の展望、可能性などについて説明がなされた。
●フィルマート 「フィルマート」ではアジア各国から多くのブースが出展され、日本からはユニ・ジャパンとジェトロによる「ジャパン・ブース」や配給会社共同のブースなどが出展。活発にセールスが行われ、TIFFCOMもイベント・ルームで〝ジャパン・カクテル〟を開催した。
ジャパン・ブース
VIPO、コ・フェスタ、TIFFCOMブース
香港&中国、フランスのブース
●「香港/アジア フィルム・ファイナンシング・フォーラム」 「香港/アジア フィルム・ファイナンシング・フォーラム」もスタート。日本からは森岡利行監督「AMARIKAN」、河瀬直美監督「And Protect,Protected」、及川中監督「Door」、前田哲監督「Time for Children」が参加した。
●「第5回エンターテインメント・エキスポ香港」&
「アジアン・フィルム・アワード」セレモニー そして夜には、「第5回エンターテインメント・エキスポ香港」オープニング・セレモニー及び「アジアン・フィルム・アワード」授賞式が盛大に開催され、日本からも多くの俳優、監督らが参加し盛り上がった。
第3回アジアン・フィルム・アワード受賞一覧
◇作品賞
★『トウキョウソナタ』
◇監督賞
★是枝裕和『歩いても 歩いても』
◇主演男優賞
★本木雅弘『おくりびと』
◇主演女優賞
★ジョウ・シュン
“The Equation of Love and Death”(中国)
◇助演男優賞
★チョン・ウソン
“The Good,The Bad,The Weird”
◇助演女優賞
★ジーナ・パレノ“Service”
◇新人賞
★ユイ・シャオチュン『花の生涯 梅蘭芳』
◇脚本賞
★黒沢清/マックス・マニックス/田中幸子
『トウキョウソナタ』(日本/オランダ王国/香港)
◇オリジナル音楽賞
★久石譲『崖の上のポニョ』