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インタビュー:佐藤仁東急レクリエーション代表取締役社長

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インタビュー:佐藤仁東急レクリエーション代表取締役社長

2007年06月20日
3大シネコン実現へ!“再開発内閣”出陣
 渋谷・新宿・二子玉川、東京西南地区で主導権
 会田専務が代表取締役に、外部から菅野常務を起用3大シネコン実現へ!“再開発内閣”出陣
 渋谷・新宿・二子玉川、東京西南地区で主導権
 会田専務が代表取締役に、外部から菅野常務を起用

 

 東急レクリエーションに佐藤仁新社長が誕生した。次期社長の有力候補だったがこのタイミングでの社長就任に驚きの声多数。さらに会田専務の代表取締役就任、外部から菅野常務の起用、執行役員制度、ユナイテッド・シネマとの業務提携と内外で活発な動きを見せている同社。その舵取りを任された佐藤新社長の未来図には、渋谷・新宿・二子玉川でシネコンが完成した姿が鮮明に描かれている…。



この5年を振り返って


――3月29日付で代表取締役社長に就任しました。社長就任が決まった時の心境を聞かせてください。

佐藤 対外的な発表は2月15日の決算発表に併せて行いました。僕が内示を頂戴したのがその前日でしたから、急な話で自分自身がビックリしています。将来そういうことがあるだろうと想定していましたが、今年になるとは僕自身本当にビックリしたというのが正直なところです。


――それから正式な社長就任まで1ヶ月半あり、心の準備もできたと思います。

佐藤 3月30日の朝、社員の前で、社長就任に当たっての抱負を述べました。「5年前の東急レクリエーションは、渋谷の東急文化会館の閉鎖を翌年に控えていて、その収益をどのように補完するかという大きな課題を抱えた大変な時期だった。その時に大きく舵を切って、現在がある。映像事業ではシネコンを積極的に開発しよう、スポーツ・レジャー事業ではフットサルコートを開発しよう、不動産事業では大型のサブリース案件を開発しようと、この5年間やってきた。では、これから5年先を考えた時に、どうしていくか。渋谷、新宿、二子玉川の3ヶ所にそれぞれシネコンを作るという巨大な再開発プロジェクトを、今日を起点にして5年後か、6年後に完成させるという大きな目標がある。今年はそれに向かって大きく舵を切る。ちょうどそのタイミングで僕が社長になった。この再開発をやり遂げた時は、会社も大きく成長しているし、僕自身も、そして何より社員の皆さんが大きく成長しているはずだ。5年先に向けて一緒にやっていきましょう」と、そう言いました。


――新社長の抱負にもあったように、渋谷の東急文化会館の閉鎖(03年6月末)に伴う減収減益をどのようにカバーできるかが、ここ数年の課題でした。その補完の状況はいかがですか。

佐藤 渋谷の文化会館は47年近く営業していた建物でしたが、今思い起こしても、閉鎖するということは当社にとっては大変な出来事だったわけです。閉鎖することがその1年前に分かって、文化会館から上がっている収入と利益をどう補完しようかと。売上が30億円程度ありましたから。各事業を前倒しで進め、5年経った今は、文化会館の閉鎖で失った売上、利益は余りあるほど補完できました。


渋谷・新宿・二子玉川

――今後の再開発の計画についてお聞きします。まず、渋谷の再開発ですが、文化会館の閉鎖が決 まった時から渋谷へのシネコン建設を明言してきましたね。              

佐藤 どうしても渋谷にシネコンを作らないといけませんね。今は候補地が2  (画像をクリックすると拡大します) ↓
ヶ所あって検討に入っています。文化会館が閉鎖してから、当社の発言力が落ちていると感じます。
やはり渋谷の東急文化会館は、ずっと文化発信基地としての役割を担ってきたと思うんです。その文化会館がなくなったことで、今は渋谷から〝文化の火〟が消えているような状況ではないでしょうか。当社は〝渋谷にもう一度文化を〟という思いでシネコン建設を計画しています。来年6月には東京メトロ副都心線が開通して、12年には東横線とドッキングします。そうなると、埼玉方面から来た人がそのまま渋谷を素通りして横浜へ行ってしまう、逆に田園調布のような東横線沿線に住む富裕層が、今までは渋谷で降りて消費をしていたのに、渋谷を素通りして新宿に行ってしまう可能性もある。ですから、渋谷が単なる通過駅にならないように、街全体として魅力あるものを提供していかなければダメだと思います。渋谷の再開発は東急グループの共創事業であり、当社にできることは映画興行ですから、東急電鉄にシネコン早期実現を積極的に訴えかけていきます。


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