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インタビュー:新会社「(株)デスペラード」3役員に聞く

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インタビュー:新会社「(株)デスペラード」3役員に聞く

2006年11月21日
江崎隆明取締役、坂上直行社長、石田雄治副社長
 “ならず者”たちの熱き思い
 運命的な出会い、
 そして彼らが追い求める夢とは―江崎隆明取締役、坂上直行社長、石田雄治副社長

“ならず者”たちの熱き思い

運命的な出会い、そして彼らが追い求める夢とは―

 今年6月に角川ヘラルド映画を退社し、その去就が注目されていた坂上氏。映画「嫌われ松子の一生」などの製作を手掛け一躍注目を集める石田氏。そして、この7月に同じく角川ヘラルド映画を退社した江崎氏。
 この3人が一つになると予想出来たものは多くないだろう。まるで運命の糸に導かれるように結び付けられ、新会社を8月1日に立ち上げた3氏。アントニオ・バンデラス主演作からではなく、イーグルスの曲名から取ったという、新会社名に〝ならず者〟という意味の「デスペラード」と冠して、日本映画界でどのような“悪さ”をしようというのか―。

 同社は、世界に先駆けて、携帯電話の「着信メロディ」そのものを考案、実用化し、日本国内のみならず北米、欧州、アジアパシフィック地域、南米などの世界21カ国に新たなマーケットを拡げている(株)フェイス(本社所在地:京都市中京区/代表取締役社長:平澤創)が62%、映画ソフトの製造・販売などの他、映画製作などを手掛けるアミューズソフトエンタテインメント(株)(本社所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:宮下昌幸)と3氏らが38%を出資している。
 フェイスは、映画をはじめ多岐にわたる映像作品をプロデュースすると共に、映像コンテンツを配給・デジタル配信することが狙い。アミューズグループは、これまで展開してきたメディアビジュアル事業戦略方針に基づき、更なる作品調達ルートの拡大を目指すとしている。またデスペラードは、クリエイターに対して、様々な映像作品の制作機会を与え、クリエイターの才能・可能性を十二分に発揮できる環境作りを目指し、ヒットコンテンツを継続して生み出して、クリエイターと利益を共有できるような新しい映像ビジネスのシステムを構築していくという。

 映像ビジネスの競争が激しさを増す今、新たに現れた“ならず者”。そしてフェイス、アミューズソフトエンタテインメントがどのように融合し、新たな作品を生み出していくのか。新会社設立の経緯と意気込みなどを3氏に聞いた―。


運命的な結び合わせ

―3人が組まれるということに業界は多少なりとも驚いたと思うのですが、新会社設立までの経緯を教えて下さい。

坂上 それは皆を結び付けた石田から話してもらいましょう。

石田 昨年、自分が作っていた作品に関わっていた音楽系の人から、映像の会社を一から作りたいというフェイスの平澤社長を紹介されたんです。同時に音楽の会社も作るから、両方をフラットに見られる、音楽も映像もやっている人がいいのではないかということで、その仲介者は音楽もやっていた僕を推薦してくれました。
 お会いしたら、平澤社長は映像に対して凄く真剣に考えていて、クリエイティブな会社というのは基本的にソフト、人材だからみたいなことを仰って、この方はちょっと違うなという印象を受けました。僕でなければいけないということもなかったようですが(笑)、会う前にたまたま「下妻物語」を見ていたらしくて、それが印象に残っていたようです。
 僕自身は、そろそろ会社を移ろうかと思っていたくらいで、まだ独立とか考えていませんでした。そこで前会社のアミューズソフトエンタテインメント(アミューズSE)の宮下社長に相談したところ、「やれ!」と仰って頂きました。ただ、僕は社長の器ではないと自覚していて、映画製作もまだ新参者でキャリアも長くないので、二の足を踏んでいたんです。映像製作だけで利益を出していくのは厳しいと。そうしたら宮下社長が坂上さんを紹介してくれたのです。
 僕がポニーキャニオン時代から坂上さんの名前やキャリアについては知っていたので、是非一緒にやらせて頂きたいと決断しました。お会いしてみると、凄くキャリアのある方で年上ですけど、仲間みたいな感じでやれる方だなと、それでいて外に対しては、東宝、松竹、東映などの大手映画会社の社長さんなどとちゃんと話ができる人なので、こんなに振り幅のある人はいないなと思いました。それから平澤社長に坂上さんを紹介して、とんとん拍子に話が進んでいきました。それが今年の春くらいですかね。
 平澤社長が僕らに全任すると言ってくれたことは新鮮でした。以前、音楽関係の仕事も経験していたということで、話をしているとクリエイティブな面も感じますし、他のIT関係の方とは違う匂いを感じ、まだ39歳という年齢的なものは全く感じない方です。


コンテンツはハート

―坂上さんは、宮下社長とはいつ頃からのお付き合いなのですか。

坂上 宮下さんがアミューズソフト販売(現アミューズSE)を立ち上げて(94年)、当時の日本ヘラルド映画でご一緒してからですね。宮下さんは非常にフットワークが良くて、業界からの信頼も厚いし、若い人とのコミュニケーションもできる方なので、ずっと感化されていた。僕のヘラルド時代を一緒に歩いてきたようなところがある。
 石田を紹介されたのは、ちょうど角川を辞めようと思っていた時。僕も、彼がポニーキャニオン時代から名前は聞いていたし、アミューズに行って、今ギャガ・コミュニケーションズにいる河井(信哉)と一緒にやっていて、優秀だと聞いていた。「下妻物語」も好きな作品だし、「嫌われ松子の一生」は傑作だと思います。ですから、独自の感性といろんな人脈を持っている彼から自分も刺激を受けたいと思ったんです。
 それでこれから映画製作をやっていくには、やはり東宝、松竹、東映や、他の興行会社の協力も得ながらやっていかなくてはいけない。また、自社配給も考え、僕が30年、配給・宣伝、邦画製作で培ってきたものを、この出会いで生かせればと思った。僕自身は社長なんてやったことないけど、こうやってチームを組んで、最後にやってみようと決断しました。
 平澤さんと初めて会った時、モバイルなどフェイスが持っているハードの為に映像を作って欲しいのではなく、あくまでもコンテンツありきで、そのコンテンツがモバイルに使えればいいと、コンテンツはハートなんだと言ったので、凄いなあと思いましたね。

石田 平澤社長が一番やりたいのは、コンテンツの新しい流通なんです。そこでビジネスが出来ないかと考えていましたね。

坂上 やはり若くてフットワークもいいし、いろんなものに興味を持っている。一部上場も果たして社会的な評価を受けている人でありながら、デジタルなものと、ハートの部分ではアナログを大事にしている人だと感じ、一緒にやってみたいと思いました。

石田 今年のはじめくらいに、宮下社長と平澤社長を初めて会わせたんですが、結構二人でハモっていましたね。宮下社長も凄くニュートラルな人なので、二人ともコンテンツビジネスにおいて新しい流通構造を作るべきだということにかなり共鳴していました。それで今回アミューズSEも出資することになり、二人は相談役で入ることになったんです。



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