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インタビュー:木下直哉キノシタ・マネージメント代表取締役

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インタビュー:木下直哉キノシタ・マネージメント代表取締役

2008年11月19日


「まぼろしの邪馬台国」を始め東映の年間番組に出資へ
24歳で独立し会社設立、前野徹氏が人生の師匠
大の映画好き、年1本は自社製作・配給作品


 元東急エージェンシー社長・前野徹氏が「平成の木下藤吉郎」と呼ぶ木下直哉氏がキノシタグループを背景にいよいよ映画界に本格進出する。すでに10数本の作品に出資及び製作を決めており、その活躍が業界の注目を集めている……



24歳で独立し会社設立

 ――映画会社の人から聞いたのですが、映画が大変好きだということですが、いつ頃から映画を観ることになったのですか。

木下直哉㈱キノシタ・マネージメント代表取締役社長 小学校へ上る前にはすでに本が好きだったのですが、映画は小学校に通い始めた頃から観ていました。

 ――木下社長は、福岡県苅田市出身ですが、近所に映画館があったのですか。

木下 ありました。今でもあります。当時、苅田周辺には数件の映画館があったのですが、新しい作品が上映されるたびに常に見に行っていました。それに、テレビで放送される映画もほとんど見ていたんですね。福岡は当時、民放は4局だったのです。日曜日(日曜洋画劇場/テレビ朝日系)、月曜日(月曜ロードショー/TBS系)、水曜日(水曜ロードショー/日テレ系)、金曜日(金曜ゴールデンシアター/フジテレビ系)とあって、火曜と木曜はなかったのですが、4番組はよく見ていましたね。

 ――特に見ていたのは、

木下 日曜日の淀川長治さんの番組を見ると、次の日学校なので、悲しくなっていましたけどね。

 ――どんな作品が好きだったんですか。

木下 子供の頃は、けっこうフランス映画、イタリア映画が強かったんです。子供の頃というのは、いまから30年前ですが、その頃はニューシネマの時代であり、淀川さんが名付けたマカロニ・ウェスタンが流行っていました。イタリア映画の「荒野の1ドル銀貨」や、ジュリアーノ・ジェンマ、フランコ・ネロが主演した作品が好きでしたね。

 ――83年に地元の高校を卒業されて、90年に24歳でエム・シー・コーポレーション(現キノシタ・マネージメント)を設立されたわけですが、それまでは何をされていたんですか。

木下 不動産会社と半導体メーカーのロームに勤めていました。

 ――学校を卒業されてからは、九州を離れていたんですか。

木下 そうです。エム・シー・コーポレーションは、東京・恵比寿にアパートやマンションの賃貸物件を扱う不動産会社として作りました。

 ――プロフィールによると2004年に“木下工務店代表取締役就任”とありますが、もう少し詳細を説明してもらえますか。

木下 2004年に木下工務店をM&Aしたのです。当時、木下工務店は財務状況が非常に悪くて、1000億円の債務超過に落ちいっていたのです。それで銀行から借金を免除してもらい、うちがM&Aし、グループに入れたわけたです。マイナス・スタートから、いまはプラスに持っていっています。ただ、たまたま「木下工務店」と私の名前が一緒なので、なんかそこの一族の人間が社長に就任したのかなと思われがちなんですが、そうではなくて、たまたま同じ名前の会社をM&Aしただけなのです。

 ――木下さんがM&Aする前の木下工務店の社長さんは「木下」さんなのですか。

木下 ええ、木下さんといいまして、役員ではないのですが、今でもうちの名誉顧問になっています。いまは長野県の飯田市におられるのですが、年に何回か来てもらっています。やはり創業者については敬意をはらっています。

 ――現在「キノシタ・マネージメント」を中核に「木下工務店」「キノシタライフ」「東京住宅」といった会社が傘下にあるのですが、グループ体制は整ったということですか。

木下 今年9月に、介護施設業界で10位ぐらいの「ライフコミューン」という会社をグループの傘下に入れました。1都3県に46ヵ所の介護施設を持ち、業界ではけっこう歴史のある会社なんです。

 ――介護施設では「キノシタライフ」という会社がありますね。

木下 ええ、ですから両社を合せると介護業界ではベスト7位から8位には入りますね。


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