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特集:第4回東京アジア・ミュージックマーケット(TAM)

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特集:第4回東京アジア・ミュージックマーケット(TAM)

2007年10月16日
第4回東京アジア・ミュージックマーケット開幕

 アジア進出を目指す日本のアーティストの「ショーケースライブ」、アジアの音楽産業に関する「ビジネスセミナー」、日本のアーティストや音楽をアジアの音楽関係者・バイヤーに紹介し契約に向けた話し合いを行う「商談会」で構成される「東京アジア・ミュージックマーケット(TAM)」(共催=(財)音楽産業・文化振興財団〈PROMIC〉、経済産業省、NPO法人映像産業振興機構〈VIPO〉/協力=中国音像協会、韓国文化コンテンツ振興院)のオープニングセレモニーが15日夜、東京・恵比寿のウェスティンホテル東京で開催され、日本のレコード会社幹部はじめ日本とアジアから音楽関係者ら約250人が出席し、大盛況となった。

 第4回目となる今回は、今年初開催の「JAPAN国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)」(9月19日~10月28日)の18のオフィシャル・イベントの1つとして、“日本からアジアへ”という視点をこれまでより強く意識した内容の各種イベントが、16日から19日までの4日間、東京・渋谷、恵比寿、代官山で開催される。会期中、一般入場者、音楽関係者含め約4000人の動員を見込む。

 榎本和友PROMIC理事長が「今回のTAMをコ・フェスタのオフィシャル・イベントとして開催できますこと誠に光栄でございます。コ・フェスタの名に恥じないことを肝に銘じて、関係者一同連携を密にして今日を迎えました。内容を何とか盛り上げていきたいと思っておりますので、是非お時間の許す限り、明日からのイベントにご参加を願いたいと存じます」と述べ、今年のTAMの開幕を宣言した。

 続いて、山本かなえ経済産業省政務官ジョン・ケネディ国際レコード産業連盟(IFPI)会長兼CEOが来賓祝辞を述べた。

 山本・政務官は「今年、私ども経済産業省では、音楽をはじめとするコンテンツ産業の振興というものを最重要政策のひとつと考え、コ・フェスタを創設しその一環として、この第4回TAMが開催されるわけでございますが、今回のイベントを通じて、アジアひいては世界の音楽産業が活性化するとともに、ユニークで質の高い日本の音楽が広く海外に普及することを心から願っております」。

 ケネディ会長は「海外の市場で音楽産業が深刻な問題に直面する中、日本の音楽産業はその問題を回避できているという大きな強みがある。今日この厳しい時代に2年連続で業界として成長を実現することができ、そして3年連続成長も夢ではない音楽市場というのは、日本以外にあと少ししか存在しません。世界の音楽市場の多くは日本の音楽市場がどのようにビジネスを展開しているか、それを見て大いに学習していただきたいと考えます」と語った。

 引き続き、依田巽コ・フェスタ実行副委員長が「コ・フェスタのキーワードは、リンク、リンケージであります。従いまして、このTAMは国と国とのリンケージ、そしてまた今回はIFPIがアジア太平洋理事会を開いてくださるということで、いよいよリンケージが深まったと思います」と述べた後乾杯の音頭をとり、会の最後に石坂敬一(社)日本レコード協会(RIAJ)会長が締めの挨拶を行った。

 石坂会長は「そもそも音楽は格好よければ良い、魅力あれば良い、良い音楽であれば良い、それを真面目に事業化するのが我々です。アジアの一員として、GDP、GNPも重要ではありますが、と同時にGNC(グロス・ナショナル・“クール”)が重要である。良いことは独りではできません。苦しい時は隣人頼みというのではありません。日本はクセがありますが、アジアの近隣の皆さま方、一緒に今後、音楽発展に手を携えて行こうではありませんか。また、ジョン・ケネディさんはじめ、今日駆けつけてくださった皆さん方と世界マーケットを音楽で埋めようではありませんか」と独特の言い回しで、来場者に世界の音楽産業発展のための協力を呼びかけた。

※次のページには、各氏挨拶の詳細と写真を掲載しています。


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