関西出身の筆者としては、非常に気になる映画が年明けに公開されます。
『神戸在住』という作品で、なんとテレビの地上波(サンテレビ)と劇場公開を同日展開してしまう異色の企画。配給元によれば「日本のメディア史上初の試み」だそうです。公開日は15年1月17日。阪神・淡路大震災から20年目を迎えるにあたり制作されたということです。
原作となったコミックの存在は知らなかったですが、震災を知らない女性の主人公が、神戸に住むことで、様々な震災の体験に触れる、という内容だとか。映像化されたものがどのようなストーリーになるのかは把握していませんが、「震災の記憶」と「いまを生きる」というメッセージが込められるということです。
阪神・淡路大震災の題材とした映画では、赤井英和さん主演の『ありがとう』を真っ先に思い出しましたが、あの作品も06年公開。今回、久々に取り上げられたと言えるんじゃないでしょうか。
今は、すっかり東日本大震災の余波、いずれ来る南海トラフ地震や首都直下地震ばかりが気になるようになりましたが、気がつけば阪神・淡路から20年なんですね。今でも、家がすぐ崩れそうなオモチャのように激しく揺れ動くシーンは鮮明に覚えています。
しばらく何も起こらないと気が緩んでしまいがちですが、こういう作品が公開・放送されることで、あの悲惨な出来事を風化させずに、いま一度備えを万全にしておきたいものです。