23日から東京国際映画祭が始まります。先週は記者会見が行われ、コンペティション部門にノミネートされた全15作品が発表されました。そのラインナップは以下の通り。
1001グラム(ノルウェーほか)
マルセイユ・コネクション(フランスほか)
来るべき日々(フランス)
神様なんかくそくらえ(アメリカほか)
アイス・フォレスト(イタリア)
ザ・レッスン/授業の代償(ブルガリアほか)
ロス・ホンゴス(コロンビアほか)
メルボルン(イラン)
マイティ・エンジェル(ポーランド)
ナバット(アゼルバイジャン)
紙の月(日本)
破裂するドリアンの河の記憶(マレーシア)
遥かなる家(中国)
壊れた心(フィリピンほか)
草原の実験(ロシア)
映画祭に行く予定の方は、もう観たい作品を決めたでしょうか。パッと目につくのは、宮沢りえさん主演の『紙の月』や、浅野忠信さん主演のフィリピン映画『壊れた心』でしょう。会見では、プログラミング・ディレクターの矢田部さんが一作品ずつ熱く語りました。その語り口から、私が気になった3本を挙げてみます。
『メルボルン』
→若い夫婦が海外への引っ越しを準備している最中に起こるとんでもない事件にどう対応するか?という話。イラン映画です。矢田部さんは「シンプルな設定でよくぞここまで面白い映画を作った」と話し、イラン映画の脚本の秀逸さを強調していました。映画の力を感じることができそうな期待作です。
『マイティ・エンジェル』
→アルコール依存症の男が人生を語るという切り口。矢田部さん曰く「禁断症状に陥るような演出」だそうで、時制の変動が目まぐるしく、混沌とした世界を描く「凄まじい強度を持つ作品」ということです。好き嫌いの分かれそうな予感がする作品ですが、一度観てみたいです。ヴォイテク・スマルゾフスキ監督は以前もノミネートされています。
『壊れた心』
→先述の通り、浅野忠信さん主演のフィリピン映画。浅野さん演じる冷酷な殺し屋と、マフィアのボスの女の逃避行を描くというもの。バックに流れるロックオペラが効果的で、「混沌とした中にも浅野さんと娼婦のロマンチシズムが浮かび上がってくる」(矢田部さん)のだそうです。かなりキツい撮影現場だったとか。
そのほか、ほぼ台詞がなく映像だけで見せるという『草原の実験』、次世代のホウ・シャオシェン監督では?というエドモンド・ヨウ監督の『破裂するドリアンの河の記憶』などもチェックしておきたいところ。
さて、どれがグランプリを獲得するのでしょうか。審査委員長は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督です。