競馬のレースで、最も盛り上がると言われるのが「3強」や「4強」対決です。1頭や2頭の強い馬に人気が集中すると馬券的にはつまらないし、あまりに混戦だと焦点が絞りにくい。
その点、3~4頭が人気を分け合うと、馬券的にも、観戦という視点でも見応えがあるというもの。今週末に行われる今年最初のG1・フェブラリーステークスはその「4強対決」と謳われており、非常に楽しみな一戦です。
現在のダート王者ホッコータルマエ、昨年の最優秀ダート馬ベルシャザール、一昨年の最優秀ダート馬ニホンピロアワーズ、武豊騎乗のワンダーアキュート。正直、展開次第でいくらでも順位が入れ替わりそうで、予想しがいがあります。
と、その前に、過去の「4強対決」はどんな結果が出ているのか、振り返ってみたいと思います。スンナリ4頭で決まっているのか、それとも一角崩しがあるのか…。
直近では、昨年の日本ダービーがそうでした。武豊騎乗のキズナ、皐月賞1~3着のロゴタイプ、エピファネイア、コディーノの構図。勝ったのはご存じキズナ。2着はエピファでした。しかし、3着には8番人気のアポロソニックが入り、ロゴタイプは5着、コディーノは9着に敗れました。
次に、有名な4強対決が04年の天皇賞春。この時はリンカーン、ネオユニヴァース、ザッツザプレンティ、ゼンノロブロイの対決が注目されましたが、勝ったのは10番人気のイングランディーレ。ブッチぎりの逃げ切りでした。一方の4強は、3着、11着、13着、16着と悲惨な結果でした。
ムムム…? やっぱり簡単には決まらない?
そのほか、91年の桜花賞はイソノルーブル、ノーザンドライバー、スカーレットブーケ、シスタートウショウの4強でした(ミルフォードスルーを入れた5強という見方もありますが)。勝ったのはシスタートウショウ。しかし、2着には13番人気のヤマノカサブランカが入りました。3~5着に他の3頭が入りましたが、ここでも「あっさり」ではなかったです。
どうも怪しい…。
一方、96年の天皇賞秋はサクラローレル、マーベラスサンデー、バブルガムフェロー、マヤノトップガンが4強を構成し、1着からバブルガム、マヤノ、サクラ、マーベラスと、順当な結果に落ち着きました。
というわけで、結局「4強対決」の確たる傾向はつかめなかったのですが、大まかなイメージとしては、「4強のどれか+穴馬1~2頭」の組み合わせが正解な感じ。
さて、今回のフェブラリーステークスですが、4強のほかに面白いのはベストウォーリアと読みます。たぶん5番人気ですが、最近のレースを見る限り、もう4強とそん色ないレベルにまで達している印象。特に、得意の東京マイルなら十分やれると思います。ずばり、本命にはベストウォーリアを推奨です。