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遺伝子で競走馬の距離適性診断…? 実に面白い (vol.115)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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遺伝子で競走馬の距離適性診断…? 実に面白い (vol.115)

2014年01月24日

ってな具合でガリレオ風に始めちゃったわけなんですけども(『真夏の方程式』DVD発売中)、競馬を楽しむ上で欠かせないのが、馬の「血統」です。今日付の日刊スポーツで面白い記事がありました。

太田尚樹記者のコラムで、「遺伝子で適距離判定!?」という内容です。アイルランドの会社が開発した新しい検査方法で、筋肉のつきやすさを左右する遺伝子の型を判定して、その馬が「短距離」「中距離」「長距離」のどの距離に適性があるのかを見定める、というのです。

すでに結果が出ており、昨年の英国ダービー(中距離)のレース前に、1番人気のドーンアプローチを「短距離馬」と判定し、実際に本番では最下位に敗れたことで、大きな注目を集めたんだとか。

あくまで「筋肉」の遺伝子から判断するということで、「気性」などは含まれないため、もちろん鵜呑みにはできないのですが、例えば全馬が検査を受けて、その結果が発表されるようなら、競馬を予想する上でもユニークな要素となるでしょう。

個人的に調べてほしいと思ったのは、まずはタケシバオー。もう50年も前の馬ですが、1200mから3200mまで勝ちまくったオールラウンダーとして競馬ファンに広く知られており、「本当はどの距離が合ってたの?」と調べてみたい馬。

あとはサッカーボーイ。短距離のマイルチャンピオンシップを制した快速馬でしたが、お父ちゃんになってからは長距離馬のナリタトップロードやヒシミラクルなどを輩出。「実は長距離馬だったんじゃ…?」てな疑惑があります。

まあ、上記したような適性距離の不明馬はほんのひと握り。実際は、科学的に証明されるまでもなく、スタッフがいち早くその馬の適性を見抜いて、合った場所で走らせていると思いますけどね。サクラバクシンオーなんて調べるまでもなく短距離馬でしょうし。


さて、金曜日なので最後に恒例の競馬予想。今週末はアメリカジョッキークラブカップです。本命はレッドレイヴン。たぶん1番人気なのでつまらない予想ですが、前走の勝ち方が凄かった。現場で見ていましたが、全くスキのない強い競馬で、今年はいくつも重賞を勝ちそうなインパクトがありました。突き放した2着馬のフェスティヴタローが次走で快勝していますし、レベルの高いレースだったと判断していいでしょう。外枠は気になりますが、他の実力馬たちが最近不調続きなので、レッドがきっちり勝ってくれるでしょう。

たぶんこの馬の適性距離は「中距離」です。

平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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