ってな具合でガリレオ風に始めちゃったわけなんですけども(『真夏の方程式』DVD発売中)、競馬を楽しむ上で欠かせないのが、馬の「血統」です。今日付の日刊スポーツで面白い記事がありました。
太田尚樹記者のコラムで、「遺伝子で適距離判定!?」という内容です。アイルランドの会社が開発した新しい検査方法で、筋肉のつきやすさを左右する遺伝子の型を判定して、その馬が「短距離」「中距離」「長距離」のどの距離に適性があるのかを見定める、というのです。
すでに結果が出ており、昨年の英国ダービー(中距離)のレース前に、1番人気のドーンアプローチを「短距離馬」と判定し、実際に本番では最下位に敗れたことで、大きな注目を集めたんだとか。
あくまで「筋肉」の遺伝子から判断するということで、「気性」などは含まれないため、もちろん鵜呑みにはできないのですが、例えば全馬が検査を受けて、その結果が発表されるようなら、競馬を予想する上でもユニークな要素となるでしょう。
個人的に調べてほしいと思ったのは、まずはタケシバオー。もう50年も前の馬ですが、1200mから3200mまで勝ちまくったオールラウンダーとして競馬ファンに広く知られており、「本当はどの距離が合ってたの?」と調べてみたい馬。
あとはサッカーボーイ。短距離のマイルチャンピオンシップを制した快速馬でしたが、お父ちゃんになってからは長距離馬のナリタトップロードやヒシミラクルなどを輩出。「実は長距離馬だったんじゃ…?」てな疑惑があります。
まあ、上記したような適性距離の不明馬はほんのひと握り。実際は、科学的に証明されるまでもなく、スタッフがいち早くその馬の適性を見抜いて、合った場所で走らせていると思いますけどね。サクラバクシンオーなんて調べるまでもなく短距離馬でしょうし。
さて、金曜日なので最後に恒例の競馬予想。今週末はアメリカジョッキークラブカップです。本命はレッドレイヴン。たぶん1番人気なのでつまらない予想ですが、前走の勝ち方が凄かった。現場で見ていましたが、全くスキのない強い競馬で、今年はいくつも重賞を勝ちそうなインパクトがありました。突き放した2着馬のフェスティヴタローが次走で快勝していますし、レベルの高いレースだったと判断していいでしょう。外枠は気になりますが、他の実力馬たちが最近不調続きなので、レッドがきっちり勝ってくれるでしょう。