エクセレントF『東京闇虫』、桐山漣ら杉作の珍司会に翻弄される
2013年09月28日
エクセレントフィルムズ配給『東京闇虫』(パートⅠ・パートⅡ)の初日舞台挨拶が28日、東京のシネマート六本木で行われ、キャストの桐山漣、やべきょうすけ、秋山莉奈、穂花、佐藤佐吉監督が登壇。スケジュールの都合で登壇できない予定だった共演の豊原功補も急きょ駆け付けて参加し、杉作J太郎が司会を務めた。
(写真、後列左から穂花、桐山、秋山、豊原。前列左から杉作、やべ、佐藤監督)
本作は、ヤングアニマル連載の同名人気コミック(原作:本田優貴)を完全実写映画化。借金まみれの崖っぷち男・加藤が地べたへ転落していく様をハイスピードで描く、ノンストップエンターテインメント。
舞台挨拶は、杉作が進行台本を読みながらという頼りない(?)司会で終始和やかなムードで進められた。関西弁のセリフ回しについて感想を求められた桐山は「横浜出身なので、関西の方からは厳しい視線をもらうのではないかと思いましたし、佐藤監督が1カットで撮る方なので確認しながらも意識し過ぎないように挑戦しました」と答え、関西出身のやべから「全然イケていた」と評価をもらうも、佐藤監督は「現場のノリでOKを出していましたが、後で観るとちょっと…」と冗談交じりに明かし、桐山を慌てさせ笑いを誘った。
謎めいた男を演じた豊原は「佐藤監督は以前から独自性のあるぶっ飛んだ作品を撮る方。謎めいた役を演じるにあたっては、ヤクザ役をテキトーに演じたやべさんにアドバイスを受けた」と述べると、やべは慌てて否定し「テキトーには演じてないです。現場では割と自分のイメージと違っていたので、監督さんに聞きながら演じていたのですが、演じているうちに段々面白くなってきて半笑いになっていた表情が『不気味な感じでいい』と言われてしまった」と弁解し、撮影現場の雰囲気の良さを窺わせた。
秋山が演じた原作にはない役を登場させた理由について佐藤監督は「もう一人女の人が欲しかったのと、当時『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観ていた影響であんな恰好をさせてしまった」と明かすと、秋山は「そんな大人の事情で私の役が出来たのですね…。眼帯も違和感があるかなと思いつつも、まわりのみんなのキャラも濃いので大丈夫かと思ったのですが、出来上がった作品を観てみると、やっぱりちょっと恥ずかしかったです」と感想を語った。
謎の美女を演じた穂花は「パートⅡでやっとどういう女性かわかってくる、意外性のある凄い変わった役」で、桐山演じる加藤がパートⅡで「とてつもないことになる」(桐山)という。佐藤監督も「普段こんな役をやらない桐山くんの面白さが十二分に発揮されていると思う」と手応えを得ているようで、「パートⅢでは加藤らの三角関係が描かれる」と予告。豊原は「今回も原作の面白さに加え、佐藤監督の独自性が加わっている」と評価した。
杉作のむちゃぶりに翻弄された舞台挨拶となったが、最後に桐山が「今日はとても新しいスタイルの初日舞台挨拶になりました(笑)。映画の方はとてもスリルがあって、他の映画とかぶらない、ドロ臭い作品になっていると思いますので、パートⅠに続いてパートⅡも是非楽しんで欲しい」とアピールして締め括った。
なお、『東京闇虫』パートⅠのDVD&ブルーレイは発売中で、パートⅡも11月にリリース予定。販売はオールイン エンタテインメント。