日本ダービーは、本命のロゴタイプが惨敗(5着)。馬はレース前の雰囲気も良かったですし、完璧なレース運びだったので、もう素直に負け(見込み違い)を認めざるを得ません。
しかしキズナは凄かった。パドックや発走直前のドッシリとした落ち着きぶり、黒光りする馬体が纏っているオーラに、「マズい…」とは思っていましたが、直線入り口で前が狭くなる場面がありながら、最後はあんな脚を使うとは…。
何より、4連勝中の皐月賞馬を袖にして、キズナを一番人気に推し、しかも本当に勝ってしまうのですから、全国の競馬ファンの相馬眼に脱帽です。武豊騎手が勝ち、最も盛り上がる結果でしたね。昨年に続いて、良いダービーだったと思います。個人的には、2着に惜敗した福永騎手の複雑な表情も印象的でした。
さて、話はガラッと変わって映画について。先日『マジック・マイク』という作品をマスコミ試写で鑑賞しました。これが面白かったのでちょこっとご紹介します。
作品は、「男のストリッパー」たちを描くサクセスストーリー。『コヨーテ・アグリー』のマッチョマン版といった感じでしょうか。主演のチャニング・テイタムをはじめ、筋肉隆々の男たちが舞台の上でセクシーな踊りを繰り広げるのが最大の見どころ。
もちろん女性客がメインターゲットの内容ではありますが、そこは「男性ストリップ」という未知なる世界が舞台。男目線でも興味深く観ることができます。
主演であり、プロデューサーも務めたチャニング・テイタムが、実際に男性ストリッパーとして働いていた経験があることから、この映画が生まれました。(監督はスティーヴン・ソダーバーグ)
いや~、こんなに男の裸をしっかり見るのは『テルマエ・ロマエ』以来!(つい最近か)
ひょんなことから、初めてその世界に足を踏み入れる青年(アレックス・ペティファー)の目線で、我々も「男の裸」のファンタジワールドにいざなわれます。
個人的には、すでに踊りを引退した店のオーナー(マシュー・マコノヒー)が、劇中の後半で見せる魂の踊りが良かった。余談ですが、マコノヒーは今年夏公開予定の『ペーパーボーイ 真夏の引力』でも、本作と甲乙つけがたい迫真の演技を見せており、要注目です。
・・・と、ここまでの紹介の内容だとなんか「ゲテもの」映画っぽいですが、中身は青春ドラマです。ストリップで人生に活路を見出していく者。その道で歩むことに迷いを感じている者。それぞれの分岐点が訪れる結末に、観終わった後はなかなか爽やかな余韻が漂う映画です。
この夏オススメの1本。8月公開。