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『ペーパーボーイ 真夏の引力』暑さと性と臭い (vol.20)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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『ペーパーボーイ 真夏の引力』暑さと性と臭い (vol.20)

2013年05月20日

 オークスは当欄で挙げた通りクロフネサプライズを本命にして惨敗でした。ただ、希望通りの大逃げで見せ場を作ってくれたので、意外とスッキリした気分です。今週末はいよいよダービー。ほかのレースは外しても、有馬記念とここだけはとりたいものです。


 さて今日は映画の話題です。

 7月に公開される『ペーパーボーイ 真夏の引力』という作品を、ひと足早くマスコミ試写で観ました。公開前なので詳細は申し上げられませんが、凄い作品だったのでちょこっとご紹介。

 舞台は69年、人種差別の風潮がまだ色濃く残る米南部・フロリダです。主人公は、家業である地元紙の配達員を務める青年ジャック(ザック・エフロン)。その彼が、ある殺人事件の真相を追って地元に戻ってきたお兄さん(大手新聞社の記者)のウォード(マシュー・マコノヒー)を手伝うことで、あまりにも刺激的で強烈な禁断の「大人の世界」に足を踏み入れてしまうサスペンス。

 マスコミ用のプレスには「ひと夏の未知なる冒険」と表現されていましたが、それはセックスと殺人が渦巻く、主人公にとってトラウマ必至の冒険。

 特筆すべきは、うだるような暑苦しさと、人間の性、臭い(匂い?)がプンプンと伝わってくる描写。クーラーの効いた部屋で観ていても、ジワッと汗ばんでくるようでした。加えてカメラワークや音楽は60年代~70年代のそれを彷彿させるもので、視覚的に全く飽きません。

 さらに、出演するザック・エフロン、マシュー・マコノヒー、ニコール・キッドマン、ジョン・キューザックの演技! 特に、キッドマン演じるビッチと、キューザック演じる殺人犯が刑務所で対面する場面は、男なら誰でも生唾モノの濃密なシーン。マコノヒーの「裏の顔」にも驚きますし、『ハイスクール・ミュージカル』からのイメージから脱皮し、禁断の大人の世界に踏み入れてゆくエフロンの演技も良い。

 それぞれのイメージを覆すような俳優陣の熱演に加え、先述の汗ばむような映像に、観ているこちらも圧倒され、息苦しささえ感じる内容です。監督はリー・ダニエルズ。『プレシャス』もなかなか強烈でしたが、個人的には今作の方がパワフルで好きな作品です。

 7月27日公開。映画ファンは必見です。また、普段は上品で知的なイメージのニコール・キッドマンによるビッチぶりを観たい人もどうぞ。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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