東映「必死剣鳥刺し」豊川、殺陣の撮影は“早く終わんねえかなと思っていた(笑)”

　殺陣の辛さに豊川悦司がギブアップ!? 東映配給「必死剣鳥刺し」が10日初日を迎え、出演の豊川悦司、池脇千鶴、村上淳、主題歌を歌うalanが丸の内TOEI1で舞台挨拶を実施。豊川は殺陣の撮影中、あまりの大変さに「早く終わんねえかな」と考えていたことを暴露した。

　本作は、藤沢周平の短編小説を映画化した本格時代劇。豊川は、藩の策略に嵌り、過酷な運命に翻弄される剣豪・兼見三佐エ門を演じる。クライマックス15分の殺陣の迫力が見所の一つだが、豊川は「殺陣の撮影はリハーサルも含めて1週間かかりました。本当に早く終わんねえかなと思っていました(笑)」と当時の心境を告白。また、司会の女性に「池脇さんとの入浴シーンはいかがでしたか?」と振られると、「寒かったので、早く終わんねえかなと思っていました(笑)」とまたまた激白し、会場に詰めかけたファンの笑いを誘った。

　冗談を飛ばし続けた豊川だが、舞台挨拶の終わりに、「明日(11日)は参議院選挙です。どの政党に自分が投票すればこの国は良くなるか、迷っている方もたくさんいらっしゃると思います」と、これまでとは一転、引き締めた表情で切り出し、「この映画の中で描かれている侍、女性たちもまた、権力からはほど遠い一般市民たちです。彼らの想いが常にお上に届いているかどうか、その図式は江戸時代から変わっていないかもしれません。でも、僕ら一般の庶民の中にも魂、エネルギーがあるはず。この映画はそれを描いています」とアピール。選挙前後にでも映画館に足を運んでほしいと訴え、本作のヒットを願った。(写真=登壇者全員でヒット祈願の鏡割り)