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松竹「シュアリー・サムデイ」、監督胴上げのサプライズも

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松竹「シュアリー・サムデイ」、監督胴上げのサプライズも

2010年07月17日
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 松竹配給「シュアリー・サムデイ」の初日舞台挨拶が17日、丸の内ピカデリー1で行われ、小栗旬監督、キャストの小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛、小西真奈美、横田栄司、吉田鋼太郎が出席。初回(8:35)の上映を見た観客で満席の会場は、全員総立ちとなり、大きな盛り上がりを見せた。

 MCのフジテレビ笠井信輔アナウンサーの呼び込みのもと、劇場後方のドアからキャスト、小栗監督の順に入場。観客に揉みくちゃにされながら、メンバーはようやく舞台に登壇した。

 クランクインは2009年7月10日。1年前の真夏の撮影を思い出しながら、一人一人が挨拶。本作が初監督となった小栗監督は「監督としての初日舞台挨拶は、役者のそれとは違う。裸を見られたような気持ち」と打ち明けた。

 綾野が演じた“5秒で女を落とす”役は、脚本家の武藤将吾氏のアイデア。小栗監督は「キャスティングが大変だったが、(綾野を見て)いた!と思った。剛クンと何度も見つめ合って、“5秒で女を落とす顔は、そんな顔じゃない、もっと優しく”」と演出し、劇中で大竹しのぶや上戸彩らを落とすテクニックを完成させたという。

 “小栗監督に一言、言っておきたいこと”に話が移ると、一人一人が監督への想いをぶつけた。感謝の言葉、ねぎらいの言葉が次々と伝えられると、会場は感動的なムードに。小出が「3年前、目黒の飯屋で初めて台本を見た時は、キャストは勿論未定だし、大丈夫だろうかと思った。でも、こんなに多くの人がかかわって、こんなに素晴らしい作品が完成したのは、旬の器のおかげ。自信を持ってほしい。そして、何よりも、お疲れ様」と述べ、小出と小栗監督が抱き合うと、客席から大きな拍手が沸き起こった。

 舞台挨拶の終盤、壇上に一列に並んだ役者陣を見て、小栗監督は「これが見たかったんだ。舞台挨拶も作品の一部。どうなるのか全く分からない作品に、飛び込んできてくれて…。忘れられない作品になった」と感極まった様子。小出が、キャストを代表して「やりたいことを、思う存分やった。これからは、お客さんの手で育てていってほしい。よろしくお願いします」と締め括った。

 最後にサプライズがあった。降壇し、退場しようとする小栗監督をキャストが呼び止め、胴上げを行った。何度か宙に待った小栗監督は、地に足をつけると、マイクを通さず、客席に向かって「ありがとうございました!」と叫び、頭を下げた。その表情は、大きな仕事をやり遂げ、充実感に満ち溢れた男の顔だった。

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