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東京テアトル『さよならドビュッシー』、“ボロボロの人間性だった”と橋本愛

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東京テアトル『さよならドビュッシー』、“ボロボロの人間性だった”と橋本愛

2013年01月29日

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 東京テアトル配給『さよならドビュッシー』の初日舞台挨拶が26日(土)、新宿ピカデリーで行われ、主演の橋本愛、共演のピアニスト清塚信也、ミッキー・カーチス、さらに本作の主題歌「境界線」を歌う泉沙世子、利重剛監督が登壇した。
(※写真左から利重監督、ミッキー、橋本、清塚、泉)

 本編終了後、ピアノの美しい旋律とすべての謎が解き明かされた感動のラストシーンの余韻に浸りきった様子の会場に、5人が登場すると、温かい拍手に包まれ、本編に流れる穏やかな雰囲気さながらの舞台挨拶となった。

 公開初日を迎えた気持ちを聞かれた利重監督は、「感無量です。丁寧に丁寧に作ってきて送り出せてほっとしています。上映終了後の挨拶はドキドキするんですよね。上映前なら『お楽しみください』ってさらっと言えてしまうんですが・・・。でも、今日は皆さんが優しい笑顔で見てくれているので、安心しました」と述べた。

 先日発表された日本アカデミー賞新人俳優賞受賞のほか、TAMA映画賞 最優秀新進女優賞、ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞、キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞の4冠を達成した橋本は、撮影時の現場の雰囲気について、「昨年の夏の撮影だったんですが、その頃の私は自分で自分を好きになれないぐらいボロボロの人間性だったんです。こんな女優、使いたくないって思われるような・・・。でも監督は、笑顔でずっと接してくれて、怒った顔も見たいという欲求もあったんですけど。監督はドSじゃなかったですね(笑)。完成した映画を見て、米粒みたいな自分を高いところに連れてきてくれて、監督には本当に感謝しています。自分が出演した映画の試写で涙を流したのは初めてでした」と、なぜか自虐コメントを連発。

 本作が本格的な俳優デビューながら撮影を楽しんだという清塚は、「緊張もあまりしなかったですね。唯一緊張したのは、橋本さんがすごい目力でにらんできたときぐらいですね(笑)。役の上でだけでなく実際にピアノの指導もしたんですが、話しかけても10回のうち1,2回ぐらいしか反応がないんですよね。それ以外はずっとスルー(笑)。ロシアの冬みたいに一瞬だけ太陽が出る・・・そんな感じで、僕のMっ気が開発されました(笑)」と、橋本本人としては無自覚なドSエピソードを暴露される場面もあった。

 最後に橋本は、「今日は本当にありがとうございました。私はこの映画で足首についたおもりを取ってもらったような気がします。この映画を見て、いろいろな思いを感じていただいたと思いますが、その感想を多くの人に広めていただければ嬉しいです」とし、今年75歳になる大ベテラン、ミッキー・カーチスから「俳優としてのアドバイスなんて、もう言うことないよ!自然でいいんだよ」と言われ、橋本、清塚の演技力に太鼓判を押された。


(C)『さよならドビュッシー』製作委員会

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