東宝が「海猿」からテレビ局幹事作品金曜初日スタート
2012年09月21日
東宝が今年から邦画大作中心に金曜初日をスタートさせた。
第1弾は7月13日(金)公開の『BRAVE HEARTS 海猿』(監督羽住英一郎/伊藤英明主演/製作:フジテレビ、ROBOT、ポニーキャニオン、東宝、小学館、エー・チーム、FNS27社)で、16日(月・祝)までの4日間で動員122万3437人・興収15億6357万5650円を上げる大ヒットスタート。最終興収では今年No.1とも云われる73億円前後が見込まれている。
第2弾は『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』で9月7日(金)~9日(日)の3日間で動員79万8382人・興収10億4699万7550円を記録。初日の7日は土日(8日・9日)の約50%ながら興収2億円を上げる上々のスタートとなった。
今回の東宝による金曜初日は、テレビ局幹事の大作に限定されており、金曜初日に踏み切った理由としていくつか指摘されているが、その中で、初日の舞台挨拶の模様等を翌土曜日朝の自局のワイド番組等で大きく露出できるメリットがある。
もともと日本での金曜初日は、メジャーが大作を中心に10数年前より始め現在に至っている。成績的には金曜初日が必ずしも成功していると云える程の数字を上げているわけではないが、アメリカでの興行は金曜初日が一般的であり、日本支社から米国本社への報告が3日間の数字の方が米国との比較で分かりやすいということがあるようである。
東宝による今後の金曜初日作品は、11月2日(金)公開『のぼうの城』(監督犬童一心・樋口真嗣/榮倉奈々主演)、11月23日(金・祝)公開『綱引いちゃった!』(監督水田伸生/井上真央主演)、12月28日(金)公開『青の祓魔師(エクソシスト)劇場版』(監督高橋敦史/アニメ)の3作品が控えている。
なお、東映、松竹は現在金曜初日は考えていない。
(代表取締役社長:指田 洋)