アスミックA「サヨナライツカ」、ミポリンの美しさに溜息もれる

(左から石田、中山、西島)

　アスミック・エース配給「サヨナライツカ」の初日舞台挨拶が23日、新宿バルト9で行われ、主演の中山美穂、西島秀俊、石田ゆり子が登壇した。
　初日1回目上映後、セクシーなドレスを身にまとって現れた中山は多少緊張した面持ちだったが、満席の観客に拍手で迎えられると笑顔で答えた。

「出来上がった作品を皆さんに見てもらえて嬉しいです。昨夜は寝られず、ちょっと恥ずかしい気持ちもありますが…」と述べると、客席から「お帰り!」「キレイ!」という声がかかり、「頑張りました」と中山。

　西島は「長く大変な道のりでしたが、皆さんにお会いできて本当に嬉しい」と喜びを語り、石田も「この日を迎えるまでが本当に長かったです。今日から皆さんに見て頂いていくと思うと感慨深いです。出演していながら、これまで観たことのない大変な映画を観てしまったという思いですが、壮大な、素敵な映画に出させて頂きました」と語った。
　
　3人からは撮影時の苦労話が語られ、監督のイ・ジェハンがいないこともあってか、ジェハン監督ならではのこだわりについて、それぞれが大変だったエピソードを披露。だが、中山は「他の監督とは比べられない独特のセンスを持っている方。いつの間にか惹き込まれてしまう特別な監督です」と評した。

　韓国映画でありながら、日本が世界最速公開ということで、「海外進出という意識はありませんでしたが、可能性があるのなら世界中の人に見てもらいたいです。私にとっては記念すべき、永遠に残るような作品になりました」と本作への想いを述べた。

　そして、「サヨナライツカ」というタイトルについて聞かれると、「“サヨナラ”と“イツカ”が両方入っていますが、私は“はじまり”のニュアンスが強いと思います。世界中でこの作品について、愛について語り合ってもらえたら嬉しい。25年後にまた観てみるのもいいのではないでしょうか」と締め括り、最後に、客席をバックにフォトセッションを行った。カメラマンからは「美しすぎる…」というため息さえ漏れていた。