東宝「余命1ヶ月の花嫁」、劇場が涙で溢れる
2009年05月09日
東宝配給「余命1ヶ月の花嫁」の初日舞台挨拶が5月9日、TOHOシネマズ日劇スクリーン2で行われ、廣木隆一監督、主演の榮倉奈々、瑛太、共演の柄本明、安田美沙子、主題歌を歌うJUJUが登壇した。
初日1回目上映後、満席の観客が涙でむせぶなか始まった舞台挨拶は、いつものお祝ムードとはまた少し異なる雰囲気で進められ、監督・キャストからは、映画のモデルとなった長島千恵さん、夫の長島太郎さんの“想い”をとにかく伝えたかったという気持ちが語られた。
榮倉は、「千恵さんの伝えたかった想いが、まわりの人の心をそこまで動かしたことが素晴らしいと思いました。大切な人と見て欲しい」と挨拶。瑛太は、「どんな作品でも撮影は大変ですが、特にこの作品は精神的に苦しかった。太郎さんの想いが深く響いて来て、どうしても映画を通して伝えたかった」と打ち明けた。
そして、舞台挨拶の途中でサプライズ演出があり、劇場最後列に座っていた太郎さんと千恵さんのお父さん、長島貞士が登壇。太郎さんから主演の2人に対して感謝の気持ちを綴った手紙のプレゼントがあった。
太郎さんの千恵さんを思う気持ち、そして主演の2人、映画への感謝の想いが読みあげられ、さらに貞士さんの「千恵が本当に演じているようで、複雑な気持ちになった。今日は泣かないつもりだったが、どうしても泣いてしまう」との言葉に、榮倉は涙を抑え切れず、劇場は再び涙に包まれた。
そして、瑛太から榮倉に花で作ったヘア飾りがプレゼントされ、「映画を見て感じられたことを、まわりの大切な人へ伝えていって下さい」と締め括った。
最後に、客席をバックに、監督・キャストと観客がピンクのハート型ボードを持って写真撮影が行われ、映画の初日を祝った。