アスミック・エース配給「高校デビュー」の公開記念舞台挨拶が2日、東京の新宿バルト9で行われ、英勉監督、出演の溝端淳平、大野いと、菅田将暉、逢沢りな、古川雄輝、宮澤佐江、増田有華が登壇した。
東日本大震災の影響が続く中であったが、予定通り4月1日(金)より公開された本作。舞台挨拶は、エンターテインメントが人を元気にさせる力を持っていると信じ、作品を通して少しでも被災者や日本を元気に、笑顔にしたいとの思いとともに行われた。
客席から声援が飛ぶ中。溝端は「楽しくでキュンッとできる映画です。皆さんの反応を見て、伝わったんだなと思う」と感謝し、本作で女優デビューした新人、大野も「楽しんで頂けたみたいで嬉しいです」と観客の好反応にホッとした様子で、菅田、逢沢、古川、宮澤、増田もこの日を迎えられた喜びなどを語り、英監督は「みんながだいたい良いことを言ってくれた」と恥ずかしそうに嬉しさを隠すのに必死だった。
作品に因み、この春にデビューしたいことは? と問われた大野は、「彼氏を作ってみたい!」と新人女優らしからぬ(?)爆弾発言。「バスとかで出会って、…遊園地とか行っていちゃいちゃしたいです」と、まだ15歳らしい理想を語るも、理想の人は「ちょっと筋肉がある人」と、共演者たちもびっくりの発言を連発し、舞台挨拶を盛り上げた。
この映画を通して伝えたいことは? との問いに英監督は、「頑張ればきっと伝わるということ。人は恋するとパワーが出るので、この映画が一歩踏み出す後押しになれば嬉しい」とした。そして、溝端は「先月、凄く悲しい出来事(東日本大震災)が起きましたが、改めて人の凄さ、底力を感じ、逆に自分も勇気づけられました。この映画を通じて何か出来ることはないかと考えたけど、これも天命なんだと思い、こんな時だからこそ助け合っていきたい。この映画は、バカ笑いして元気になる作品なので、日本が元気になるキッカケにれば」と、公開の意義と被災地への思いを語った。
なお、舞台挨拶でも着用し、撮影などで使用した衣裳や小物、グッズ類はチャリティー・オークションに出品し、その落札額を日本赤十字社を通じて寄付する。また、東京と関西で開催した合計5回の舞台挨拶上映の収益の一部も、日本赤十字社を通じて、被災地に寄付するとしている。