閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

松竹『駆け込み女と~』、原田監督完成挨拶

【FREE】松竹『駆け込み女と~』、原田監督完成挨拶

2015年01月29日

 松竹配給『駆込み女と駆出し男』(5月16日公開)のマスコミ完成披露試写会が27日夜、丸の内ピカデリー3で行われ、原田眞人監督が登壇、映画化の狙い等について語った。

 作品は、作家井上ひさしの時代小説「東慶寺花だより」を原案に、原田監督が初めて時代劇に挑戦した作品。江戸時代後期を背景に、幕府公認の縁切寺、東慶寺に駆込んでくる女たちが様々な出会いと別れを繰り返しながら明るく逞しく生きる姿を描く。出演は、大泉洋(見習い医者で駆出しの戯作者の中村信次郞役)、戸田恵梨香(駆込み女・じょご役)、満島ひかり(駆込み女・お吟役)、樹木希林(柏屋源兵衛役)、堤真一(堀切屋三郎衛門役)、山﨑努(曲亭馬琴役)ら主要キャストの他、内山理名、キムラ緑子、武田真治、麿赤兒、中村嘉葎雄らが共演。製作:松竹、バンダイビジュアル、ポニーキャニオン、アスミック・エース、こまつ座、松竹ブロードキャスティング、博報堂、ワコー、朝日新聞社、ぴあ。制作プロダクション:松竹撮影所。

原田眞人監督
 基本的に時代劇のルネッサンスを目指して作りました。黒澤明監督が『赤ひげ』('65)を撮ってから50年ぶりに “江戸もの” と言われる時代劇を撮りました。では、時代劇のルネッサンスとは何なのか。黒澤監督が時代劇、江戸ものを作る時にこだわったのは髷(まげ)の小ささです。僕がかつて『ラストサムライ』('03)の撮影現場に携わったときに、エドワード・ズウィック監督以下のスタッフたちが当時の幕末の写真・資料を集めて本当に似た髷を作っていました。その努力を見ていましたから、自分が作るときには髷にはこだわりました。映画の背景となっている江戸末期、渡辺崋山が遺した絵画を参考に髷は小さく作りました。とにかく初めての時代劇、心を込めて作った作品です。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。